ちいさな、”受け継がれし美”
★★★★★
『英訳付き折り紙帖』の続編。
横長の本書には、切り離しができる24枚の江戸千代紙と、その横に、千代紙の図柄とおりがみ作品のそれぞれの解説、後半では、おりかたが説明されています。すべて、英訳がついており、日本の伝統美を外国人に伝えるということを意識した一冊のようです。
折るのは、奴さん、手裏剣といったポピュラーなものから、渡し舟、御駕篭(おかご)といった昔ながらの道具、豚やツバメといった小さな生き物、ユニークなところでは、お化け、相撲取りなんてものも。
収録された江戸千代紙の文様は、どれも、折るのがもったいないぐらいの美しさ。
中には、花菱、市松など、よくみる文様もありますが、由来の解説を読むと、たいへん新鮮な思いがしました。
外国人、日本人を問わず、親しい人にプレゼントしたくなる1冊です!