ちょっと残念
★★★☆☆
「NHKみんなのうたの映像集大成版 DVD12巻セット」を持っており、
その内容をとても気に入っています。
そこに収録されていない曲の中にも良いものがあるだろうと思い、
みんなのうた関連作品を探しているときにこのDVDをこちらのサイトで見つけました。
みなさんの評価を読んで私も買ってみましたが、少々期待と違う内容でした。
そして、自分が1980年代、90年代の懐かしい音楽を探していたことにやっと気づきました。
このDVDに収録されているのは、最近の曲が中心で歌謡曲のようなものが多く、
かつてのみんなのうたのようなものはあまり含まれていません。
昔のみんなのうたは、歌謡曲とも童謡とも違う、
個性的というか、特異というか、強烈なインパクトを持ったものが多かったと思いますが、
このDVDの中の作品の多くは、最近の歌謡曲に映像を付けたような印象でした。
読み直してみると、レビューを書いた方々の感想は間違っていません。
彼らがこのDVD中の曲に求めたものを、私はもっと昔の曲に求めていたようです。
私のような感覚の持ち主のために、あえてこのレビューを書きました。
選曲や個々の曲が悪いということではなく、昔のみんなのうたとは
ずいぶん内容が違いますよということだけ知ってもらえたらと思います。
最近の曲が好きな方にとっては、もちろんお勧め商品だろうと思います。
‘こども’も‘おとな’も「みんな」が楽しめる「うた」
★★★★★
一押しは、諫山実生が(ワルツなのに)スウィングしている「月のワルツ」。それにぴったりなのが、いしづかあつこの描く、『不思議の国のアリス』を思わせる、美しくも妖しいアニメ。歴代「みんなのうた」中の傑作といっていい。また、「悠久の杜」を歌うKOKIAの‘強い’声が素晴しい。聞かせる。ラスト近くのピチカート・ファイヴ「メッセージ・ソング」は、初め彼らが演ずるにしては凡庸な歌と即断してしまったが、改めてアニメとともに聞き直すと、私の好きな野宮真貴のポップな声が、しみじみとして、少し重い内容の歌詞を、カラっと軽快に歌い上げているのが素敵だった。私自身が身につまされ、グッときた(T_T。経験のある方がご覧になれば同感して戴けると思う。大貫妙子のものは、「ピーター・ラビットはぁ〜」って歌うの好きだったのだが、「メトロポリタン美術館」が入っているのでよしとしよう。ただ、「金のまきば」よくわからん歌だった。
正に癒し系
★★★★★
「みんなのうた」はテレビで偶然観る程度でしたが、
何となくいいなあ、というイメージはずっと持っていました。
今回も偶然にこのDVDの存在を知り「ちょっと買ってみよう」程度の
気持ちで手に入れました。
夜、寝床に入る頃に聴く(観る)と、
疲れてトゲトゲした自分の気持ちが丸くなっていく気がします。
唄い手もメジャー級でなかなか良い、「当たり」のDVDです。
テレビ放送の方では、バッタ云々の唄や、ウタダヒカルの参加などが
話題になっているみたいですが、またいつか買いたいです。
イラスト、アニメーションあってこそ!
★★★★★
林静一さんの絵が美しい!!
みんなのうたは、アニメーションも含めてひとつの作品といえると思う。
比較的、最近の曲が多いので、もっと古い懐かしい曲も、DVDとして楽しめたら、うれしい。
森山良子さんの「さとうきび畑」は聞いていると泣きそうになる。
「子ども向け」だと侮ってはいけない
★★★★★
NHK教育の「みんなのうた」は、間違いなく日本一有名な童謡番組だろう。この番組の良いところは、子供だけを対象とせず、大人も楽しめる有名・無名の様々なアーティストによる幅広い曲目と、クオリティの高い映像であると私は思う。
このDVDには、昨年、幼児向け番組とは思えないメロディ・歌詞と幻想的なアニメーションが話題となった「月のワルツ」(諫山実生)など、2005年の「スノウドロップ」(林明日香)から、『怖い曲』として有名な1984年の「メトロポリタン美術館」(大貫妙子)まで、合計21曲が収められている。前述の通り、どれもメッセージ性と映像の完成度が高いものばかりだ。数年前にブームを起こし、今も人気がある「リラクゼーション(癒し)」の音楽であるといえる。
これは本来子供の為の番組/DVDなので、当然、幼い子が見ても楽しめるはずだが、私の目には、この曲集は「大人のための童話」であると映った。昔、これらの曲を見聴きした者は、幼い頃の懐かしい気持ちを思い出すと同時に、「メトロ~」のように、昔は怖かった曲が楽しくなっていたりと、自分自身の変化を感じられるかもしれない。そして、最近の新しい歌に触れることにより、新しい感動を覚えるだろう。だからこそ、「みんなのうた」はいつまでも語り継がれて、多くの人の心に残っているのだと思う。
子育て中のお母さん、お父さん、子どもたちはもちろん、子供がいない方々や若い人々など、「みんな」にこのDVDを見てもらいたい。