心に残る
★★★★★
単行本派です。
吸血樹の死に様が明らかになり、ショックです・・・
なんていうか。狼とか犬とかみたい。死に場所は見せないんですね・・・
私の心にもぽっかり穴が開いた感じ。
マクシミリアンの最初の服従のしぐさと、レオの別れの挨拶の姿がだぶって、うるうるした。
手の甲にキス。
ディミトリはいったいどれほどの別れと出会いと別れを繰り返して現代にたどり着いたのだろうかと。
3人+アリスだと世界が一気に小さくなってしまうので、作家さんと双子ネタを絡めてるうちにほかの「巣」とか過去編とか挟んでくれないかな。
この世界観に魅了されまくっているので、もっと読んでいたい
ヴァンパイア達が動き出す巻
★★★★★
巻を増すごとにどんどん、どんどん面白くなってます。
ヴァンパイア物が大好きなんですが、それだけに期待しすぎて肩透かし・・・
なんてこともたまにあるのですが、これは違います。
ヴァンパイア好きのツボをしっかり抑えつつ、
まったくもって想像も予想もつかないストーリー展開や、
吸血樹という独自設定のヴァンパイアが新鮮、且つ魅力的です。
大好きなヴァンパイアをこんなにも新しく面白く調理してくださって、感謝しきりです!
ここまでは毎巻、物語の大きな展開期には、必ず誰かの死があります。
そして、この死には必ず残酷な選択が用意されています。
前巻の流れから今回起こるであろう死も予想はしていたものの、
さすが!!予想を裏切る、まさかの最期(死)が用意されていました。
繁殖相手として4人の中からもっとも優れたヴァンパイアを選び、種を残す為に番う、
アリスを巡る争奪戦は、今までは水面下で静かに動いていましたが、
今回の死を切っ掛けに、ヴァンパイア達の中で何かが吹っ切れたのか、
やさしい同居人から、自我もあらわに、ヴァンパイアとしての顔が覗き始めます。
ディミトリも(やっと!)アリスを巡る争奪戦に参加したようなので、
ディミトリ贔屓としては頑張って貰いたいところです!
が、そんな簡単な流れになるとは思えないので、心して続きを待ちたいと思います。
レオが仕掛けた最期の布石も大いに気になりますし・・・、
絶対に、何かとんでもないことが、また起きるよーー!
新しい展開
★★★★★
第3巻はレオが最期の大活躍?です。
新しい展開を予感させるストーリーでした。
第2巻は瀕死のレオにディミトリが樹液をわけるところで終わりました。
レオは恋人を主人にささげたマクシミリアンの子孫だし、
ディミトリも愛する女性の体をレオにあてつけちゃうから、
この主従関係はゆがんでる、と思っていましたが、
最後にレオがディミトリにかけた言葉には心を打たれました。
今までは4人でアリスを争奪戦していましたが、
一人欠けた事で均衡が崩れ始めました。
この先誰かと結ばれたらアリスも吸血樹も死んでしまうから
ハッピーエンドはありえない気がする。それでも先が気になるのは、
3巻までの表紙からもわかるように
可愛いイラストや元気な人物達と物語の内容が
いい意味でミスマッチだからだと思う。
今回だってあんな優しいレオ君が、口から血を流してるんですよ。
主人公アリスも、普段は甘いもの大好きな普通の女の子のくせに
いつまでもこのきれいな体で生きようとは思ってないみたいなこと言っちゃうし。
重いストーリーなのに、キャラが元気だから
どうやって立ち向かっていくのかが気になります。
この先の展開が見えてこないのも気になる。
今回もアリスが可愛かった。特に浴衣姿。
新キャラとともに新たな伏線が引かれ、早くも次の巻が待ち遠しいです。
現実と夢の狭間で
★★★★★
レオとアリスが急接近して、良い雰囲気になります。
櫂や玲二、ディミトリの存在感が薄いから、このままレオとゴールするのかと思ってしまいました。
しかし、レオは、アリスの前では夢を見せていました。
その夢が甘ければ甘いほど、真実を知ったとき、ガツンと胸をえぐられます。
一連の流れが見事で、私にとっても、レオのことが心に残りました。改めて、すごい!
双子のアリス争奪戦も、激しくなりそうな予感。
次が楽しみです。