コーネルの作品は一度も見たことがないのですが、この本の小さな写真で作品を見て、機会があれば是非見たい、(そしてお金があれば)欲しい!と本気で思いました。
コラ-ジュというものにとても引かれます。コーネルの作品には、彼が仕事のあいまにニューヨークの古書店や古道具屋で収集した書物や写真、砂やびんなど様々な素材が使われています。その素材とあわせ方に博物学的なものを感じます。
何に目をつけ、何を集めるのか、そしてどう並べるのかというのは、それぞれの人が持つ世界の切り取り方だと思うのですが、コーネルの箱には、時々同化してみたくなる世界があります。シミックの文章で、作品が一層身近に感じられ、夜やすむ前に時々大切に眺めたい本です。ずっと繰り返し読むだとうと思える、大好きな1冊になりました。(私の本棚にないのが残念。もう一冊買おうかしら)
チャールズ・シミックと、いつも素敵な本を紹介して下さる柴田元幸さんに感謝です!
エドワード・ホッパー、ルネ・マグリット、キリコらにも同じ「何か」を感じている。