当たって欲しくはないが、当たっている
★★★★★
少し前に書かれた本だが、住基ネットの導入、そして稼働と、当時の著者の懸念は現実のものとなっている。もちろん、著者は他にも様々な懸念を示す、というより、この国の行く末に警戒感を露わにしており、それらが全て、現実のものとなっているわけでは、まだない。
しかし、今、改めてこの本を読んでみれば、著者の抱く警戒感が非常に正当なものであることが、一層わかると思う。
国民の一人としてみれば、著者の予測がこの先も当たってしまっては困るし、それは著者とて同じだろうと思う。
そうならないため、そうさせないための一歩として、手近な一冊であると思う。