■「ヨーロッパは、なぜいまのヨーロッパのようであるのか?」 つまり、寛容、差別、オリエンタリズム、奴隷制、アーリア人の特権性、ライシテなど。それらが、全体として、3Dで浮かび上がってくる。第Ⅱ部の1、2の部分がやや説明口調と個人的には感じたが、「フランス」「イギリス」から見た、実は「現代史」。19世紀と21世紀は地続きなのだ、ということなのだろう。☆☆☆☆☆☆を進呈したいところ。