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第五の権力 アメリカのシンクタンク (文春新書)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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「民主主義」と「シンクタンク」 ★★★★★
この本はその影響力の大きさから、アメリカで第五権力とも称されているシンクタンクをとおして、アメリカ政治の現状を紹介した本です。シンクタンクの成り立ち、活動内容、資金面の問題などが分かりやすく解説してあり、それによりシンクタンクがアメリカ民主主義の基盤の一つであり、アメリカ政治に活力を与えているのがよく分かるようになっています。

この本を読めばアメリカでのシンクタンクの役割や、日本とアメリカの政治意識や政治環境の違いなどがよく分かり興味深いと思います。
米国を越えるシンクタンクは日本に誕生するのか ★★★★★
イラク戦争前後で報道されたPNACの名前は、未だ記憶に新しいと思いますが、日本ではPNACを秘密結社の如く捉えた内容が多い。PNACの規模や創世記、米国におけるシンクタンクの役割や影響力について、記された書籍は殆どなかったと思います。本書ではまさに米国シンクタンクの基礎事項が包括的に記されており、米国でシンクタンクを築いた横江氏の著書と言うこともあり、躍動感溢れる内容に仕上がっています。
日本でも馴染みの深い六大シンクタンクの創世記をはじめ、リチャード・スカイフェら資金源との関係、政治任用制度による政界への影響力など、米国シンクタンクの実態を、本書では現場の実務に携わる感覚で熟読できます。シンクタンクに限らず、決して特定の価値観に偏らない米国の多様性には、今更ながら学べることが多いと思います。
しかし、本書で個人的に最も興味深いのは、シンクタンクはビジネスであると言う指摘です。同等の立場で扱われる運営部門と研究部門、委託研究や財団からの助成金の重視、501(C)3による非営利団体に認定されるまでの厳しい審査等は、表舞台で華やかに活躍するシンクタンクのイメージからは想像し難い。逆に言えば、厳しい一面があってこそ、シンクタンクとして成功した際の影響力は大きいと言えます。米国の市場経済には、日本とは比べ物にならないほどの恩恵とリスクがありますが、第一線で活躍するシンクタンクは、そうした米国経済の良い面が適度に反映された結果だと言えます。
なぜ日本に真のシンクタンクが生まれないのか、あとがきには横江氏の見解が記されています。シンクタンクの実務に携わった横江氏の言い分だけに、説得力がありますが、三菱総研等で優れた研究に携わる方を多数知る私としては、いささか悔しさも感じます。米国を超えるシンクタンクが日本に誕生することを、心から願うばかりです。
彼我の違いを痛感 ★★★★★
日本のシンクタンクに身を置く者として、日米でのシンクタンクの役割や期待されるものの違いを痛感させられます。シンクタンクが社会で果たすべき役割など、政策を考える上で参考になります。ヘリテージ財団やブルッキングス研究所等のWEBアドレスが記載してるのも便利です。
彼我の違いを考えさせられます ★★★★★
日本のシンクタンクに身を置く者として、日米の違いを痛感させられました。日本のシンクタンクがどうして、米国ほど影響力がないのか、今後のあるべき姿を考える指針となる本です。また、ブルッキングス研究所や外交問題評議会などの特色もわかりやすくまとめられ、webサイトのアドレスも掲載されているので役に立ちます。
星5つ以外ありえない! ★★★★★
シンクタンクについて、本書を読めばその全貌が明らかになるといっても過言ではないと思います。
よくここまで調べあげました!

この本のいいところは、学者が書くような文献をあさっただけの平板な記述ではなく、アメリカでじかに著者自身が触れた生の第一次的情報で記述がなされている点です。
それ故、細かい点にまでに配慮されているところでもうやむやにせず、非常に説得力がありました。

著者は若い女性の方ですが、力量を感じました。
今後の著書についても期待しています。