Charlie and the Chocolate Factory
価格: ¥828
あたかも作曲家ダニー・エルフマンとティム・バートン監督との深い絆が、ふたりの11回目のコラボレーションであるこの作品を作りあげ、美意識を共有したようである。ロアルド・ダール原作の『チャーリーとチョコレート工場』映画化にこれ以上ふさわしいコンビはないふたりだ。今回のエルフマンは実際には5曲を作りそして自ら歌っているが、これは彼がかつて在籍したバンド、オインゴ・ボインゴの1980年代の全盛期を彷彿とさせる。1曲目の「Wonka's Welcome Song」は1960年代の子ども番組を思い出させるような、どこかおかしな1分間の曲。ダール自身の言葉が使われた他の4曲は、ウィリー・ウォンカの工場に招待された子どもたちそれぞれに捧げられたもので、どれも異なる音楽スタイルで作られている。すべてはファンタスティックに楽しい曲だ。
個人的なお気に入りは、オペラ風の「Mike TeaVee」。この曲でエルフマンはクイーンの「Bohemian Rhapsody」を下敷きにして、大はしゃぎのマンガの世界を描き出している。かわいらしい「Main Titles」はインストゥルメンタルのパートへの橋渡しとなっているが、これは『Edward Scissorhands』(原題『シザーハンズ』)のエルフマンの音楽のファンにはおなじみの、世間離れした神々しいコーラス。他の曲も、エルフマンと彼とはつき合いの長いアレンジャー、スティーヴ・バーテックとの職人芸あふれる作品となっており、豪華絢爛だったり、夢見るようであったり、教訓的だったりする。(Elisabeth Vincentelli, Amazon.com)