Sehnsucht
価格: ¥1,155
80年代の大言壮語なロック、スコーピオンズの存在はあったが、ドイツのバンドがアメリカで大成功した前例はない。だが、ラムスタインは少なくともコンサートのセッティングで仕事ができるマッチョな男たちかもしれない。完全にドイツ的で肉体派のサウンドと歌詞だ。彼らはドイツ語で歌い、その堂々たる半インダストリアル・メタルは説得力がある。ラムスタインは一緒に歌いたくなるキャッチーな「Du Hast」でロック・ラジオ局でのオンエアを確保し、ここで「You Hate」に翻訳しているが、これは音的に目立つほどゴールデン・イヤリングの曲「Twilight Zone」と似ている。『Sehnsucht』の11曲は手堅い一方で、すべてが溶けあうライヴ・ショーでもある。たとえば、キッスの花火や不穏なNIN風のイメージがあり、ラムスタインの力強い音楽をひとつにしている。ビジュアルな刺激はなくとも『Sehnsucht』(“憧れ”という意味)はやはり強い効果をもっているが、やはりこのアルバムのゲルマンの宝石が本当に輝くのはライヴにおいてだ。(Katherine Turman, Amazon.com)