Long Live Rock & Roll
価格: ¥1,200
レインボー、ディープ・パープルといえば、HR/HMの歴史を語る上で外せない英国のグループ。この2大グループの中心人物が、才人・奇人で名高い名ギタリスト、リッチー・ブラックモアだ。彼が1970年代中盤に結成したレインボーの「呼び物」ともいえるのが、アルバムごとのメンバーチェンジ。曲のイメージを左右するヴォーカルのパートでは、ヘヴィなロニー・ジェイムス・ディオ、熱唱型のグラハム・ボネット、ソフトなジョー・リン・ターナーというタイプの異なるヴォーカリストを起用して独自の音楽の世界を広げていった。
1978年の作品となるこのアルバムは、骨の髄からハードロッカーのロニー、ドラマーに「音楽業界の渡り鳥」、コージー・パウエルという顔合わせ。リッチーがこの2人と組むのは3作目になる。3人の力と技が伯仲し、様式美を生かしつつも気合いの入ったハードなサウンドを叩き出している。傑作は中世的フレイバー漂うメロディ進行の<4>。次々と独特のフレーズを紡ぎ出すリッチーのまさに独壇場である。ほかには、腹に響くハード・チューン<1>、レインボーの代表曲としてあげられる<5>を収録。レインボー第1期の名作として必聴の1枚。(富良仁 枝実)