プルーフ・オブ・ユース
価格: ¥2,200
視聴用のCDを入手した瞬間から気が狂ったようにリピートしている、'07年もっともブッ飛べるアルバムである。'60~'70年代のソウルミュージックを想起させるビート、ホーンを大胆にサンプリング、さらにオルタナティブな刺激に満ちたギター・サウンド、激しくもアグレッシブなスクラッチなどを融合、"ジャクソン5 meets ソニックユース"とも形容されたUKの6人組バンド"THE GO! TEAM"のセカンドアルバム。デビュー作「サンダー・ライトニング・ストライク」から3年ぶりの新作となるわけだが、活況を呈するUKロックシーンのなかでも完全に異端的存在だった彼らは、そのあまりにも独自なサウンド・スケープをさらに進化させ、まったく新しいポップ・ミュージック・エンターテインメントを確立してしまった。ここまで徹底した斬新さを体感させてくれたのは、もしかしたらストーン・ローゼス以来かもしれない。チャックD(パブリック・エナミー)など、ゴージャスなゲスト・ミュージシャンにも注目。(森朋之)