本作は、インターナショナル・リリースのために『Dutty Rock』オリジナル・バージョンのぜい肉を削ったもの。余白に収められていたジョークと一部の曲(「It's On」)がなくなった代わりに、ビヨンセの魅惑的なボーカルをフィーチャーしたシングル曲「Baby Boy」が加わった。ビヨンセの『Dangerously in Love』(本作を除いて、この曲が収まるのに唯一ふさわしいアルバム)を持っていない人、ディワリ・リディムに対する彼らの愛着を再確認したい人にはぜひ聴いてほしい1曲だ。
そもそも、そのディワリ・リディムを一躍世に知らしめたのはポールの「Get Busy」だった。その後、チャートのトップを飾ったルミディーの「Never Leave You - Uh Oooh, Uh Oooh」や、ダンスホール・ボーカリストとしてポールと肩を並べるウェイン・ワンダーの「No Letting Go」に取り入れられたことで、この様式はすっかりポピュラーなものになったのである。(Dalton Higgins, Amazon.com)