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くおんの森 (1) (リュウコミックス)

価格: ¥590
カテゴリ: コミック
ブランド: 徳間書店
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作者の5年後に期待。 ★★★☆☆
「本の森」なんて、本好きはそのフレーズだけで買ってしまうに決まっている。
表紙の絵だけものすごい力入れて描いてるのかと思いきや、中身のがもっと緻密かつノスタルジック!!素敵です。
絵もずば抜けて上手だけどそれを全面に押し出さないで、登場人物の顔なんかはけっこう崩して描いてるのも好感がもてる。 センスもあるし、画力もある、空気感や設定も素敵。となるとがぜん期待してしまうのが人の常。
が!残念ながら肝心のストーリーのみがそのレベルに追いついていない〜全然ぐっとこない〜。これで話が面白ければ、完全にツボな作品だったはず。(つまらなくは無いんです)惜しい〜。そして歯がゆい。
毎回ちょっといい話っぽく終わらせるんだけど最後があっさりしすぎてて全く心に入ってこない。
なんだろう。言う程主人公が本好きな様に感じないのもあるのかも。だから感情移入しにくいのか?
でも好きな感じの漫画ではあるので2巻で話が面白くなっていますように。
おしい ★★★☆☆
絵は綺麗だし、キャラもそこそこ立っているのに、
ストーリーがつまらない。

せっかく、HOLICと蟲師の間というような
雰囲気を出すことに成功しているのに、
そこからの発展が何もないんですよね。。。
本の森へ ★★★★☆
本好きばかりが暮らす栞ヶ浜という不思議な町に引っ越してきた主人公・魚住遊紙は、一読した書の内容を決して忘れないという特技を持つ十六歳の少年。 遊紙はその不思議な町で紙魚(シミ)という文字を食う魚に導かれ、「森」(図書館のような場所)を守る森人の少女モリと出会う。

今作は、「本」をキーワードに主人公の遊紙の日常的なエピソードが描かれています。 味のある世界観を、作者が楽しんで描いているというのが伝わる緻密な絵は溜息ものです。絵柄はやや80年代を感じさせる古い絵柄ですが、雰囲気は良いです。

欠点は「分かりづらいこと」でしょうか。気になった点が二つ。 一つ目は人物のセリフとモノローグが入り組んでおり、内容が分かりづらいこと。人物のセリフとモノローグを別々に読まないと私は混乱しました。 二つ目は設定の説明不足でしょうか。事柄が曖昧に片付けられていている部分もあるので、「どうして?」と疑問に思ってしまいます。(これが伏線なのかは今後の展開次第だと思います)

ただ、世界観と設定はとても素敵なので、イラスト的な緻密で雰囲気のある絵と『本』というキーワードが気になっている方は是非ご一読下さい。
紙魚に呼ばれた少年と不思議な図書館のお話。 ★★★★☆
 本好きには気になる「図書館」というキーワードと絵柄に惹かれて購入しました。
 『動物のお医者さん』のような一話完結型のお話が全部で7つ。ただしこちらは日常生活に絡めた形式のファンタジーです。

 「書痴」とまで言われた本好きの祖父を持つ主人公(16歳男子・年齢=眼鏡歴)。「一度読んだ本の内容や読んだ文は忘れない」という、『鋼の錬金術師』のシェスカばりの特技を持っています。その彼が両親と共に、件の祖父(故人)が住んでいた家に引っ越してくるところからストーリーは始まります。なぜか人間語を話す紙魚、「森人」と称するモリ、その執事?であるところの羊さん、図書館司書の玉子さん等々、個性のあるキャラクターが登場。

 実在の本が出てくるのは「第七頁」(「第7話」に相当)のみですが、該当部分の表現が綺麗です。本を開ければそこはひとつの世界、ということを実感させてくれました。

 絵は素人目に見ても丁寧に描き込まれているのがわかります。また「栞が浜通信」なる架空の印刷物が数ページにわたって掲載されているのですが、記事や広告まで書き込まれていてこれだけ読むのも楽しめました。

 最初の設定がちょっと分かりづらかったので評者的には星4つですが、気になっておられる方は本の森に分け入ってみるのもいいかもしれません。