完全な表紙買いです。
★★★★☆
完全な表紙買い。久しぶりの小室哲哉の特集ということで,これまで彼が使ってきた機材について,詳細なインタビューが掲載されている。その内容自体とても面白かった。音楽家としての小室哲哉はまだまだ健在と改めて実感した。また,今注目しているクリエーターとして,中田ヤスタカを挙げている点がとても興味深かった。小室哲哉は,中田ヤスタカのことを「やっと若い旬なミュージシャンが出てきたと感じましたね」と述べている。また,「キーボーディストのための3Dアレンジ術」として,浅倉大介のアレンジ術が紹介されているのも興味深かった。
また,「ROLAND SYNTHESIZER CHRONICLE 2010」として,往年のローランドのシンセサイザーがすべて掲載されている。これはかなり貴重だと感じた。さらに,新製品としてローランドのGAIA が紹介され,CDにデモトラックが入っている。GAIAについては,浅倉大介はかなり高い評価をしているようだ。この本格的なシンセが7万円前後で購入できるとのこと。少し興味が出てきた。
普段は,音楽やシンセについて楽しむ時間はほとんどないが,これを読んで少し,また音楽制作をやってみたいと感じた。
小室哲哉の原点〜現在とこれから
★★★★☆
小室さんの記事は10頁で作曲の原点から今までの事を機材にも触れながらの内容。頁数からすると少し駆け足ですが、昔から公表されてる部分も改めてコメント等もあります。最新情報はTwittre等で知る事も出来ますが時系列的に、その時々の機材や資料も整理して読める点が本ならではと感じます。
最近の意識ではコーラスを楽器として聴かせる旨の話もありました。今年は楽曲提供がメイン?との問いには、そうなると思いますとの答で松浦社長と2人でアイディアを出し合ってもいる様子です。小室さん自身がキーボードプレイヤーとして関わってゆく事や今年3月に行ったソロコンサートのような触れ合いの場を持ちたいとの話もあり。その先にはTMやglobeも考えていて、この部分が最も大変であろう事と感じている様です。あとツールや作曲する環境にも触れています。小室さんが興味を持っている若手クリエイターには中田ヤスタカ等の名も登場していました。
インタビューの中でも触れた「My Revolution」「Self Control」「Get Wild」「恋しさと せつなさと 心強さと」他計6曲は別の2頁でリフやバッキングなど部分的に譜面も編集部による解説もあり。ちなみに付録CDの連動企画に小室さんの音はありません。大ちゃん(浅倉大介)の曲は3Dアレンジ術のデモとして約1分収録。大ちゃんといえば連載頁にaccessの近年恒例の夏ライブや新シングルの内容についても話がありました。小室さん同様にTwittreやUstreamの話題もそれぞれ別の場でも思考ベクトルの向かう所が似てる事は何か微笑ましい感じが私はしました。
雑誌は項目が多いので全部を紹介しきれませんが個人的に良かったのはデヴィット・フォスターの活躍歴やインタビュー。他には「やりたいこと」で選べる!ビギナー・キーボード最新ガイドでしょうか。付録CDにもデモ音源が収録されているので選択する目安にもなるかと思います。