スザンナ・ホフス(バングルズ)やマシュー・スウィートといったオルタナ・ロックとパワーポップのヒーローは、オフの時間には何をしているのだろう? もちろん、2人はマシューの心地よい自宅のスタジオに集まり、お気に入りの60年代ポップスのヒット曲やレアな曲を録音して飛びきりのアルバムを作っている!2人が最初に組んだのは、『オースティン・パワーズ』の映画とサウンドトラックでマイク・マイヤーズと共にバンドのミン・ティーを結成したときだった。今回は2人だけで活動を始め、『Under The Covers Vol. 1』でお気に入りの60年代の曲をカバーした。取りあげたアーティストは、ビートルズ、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、フー、そしてカルト的な人気のあるヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ゾンビーズ、レフト・バンク、ラヴなど。曲作りは他人に任せて、マシューとスザンナが歌に集中することになった結果は素晴らしいものだ。60年代らしさに花を添えるために、2人はヴァン・ダイク・パークス(ビーチ・ボーイズとの仕事でもっとも有名)にキーボードの演奏とストリングスのアレンジを依頼したほどだ。すべてが合わさってロック・ファンの夢が実現されている。