春風のようにさわやかなメロディが印象的なアコースティック・ポップ「風」、プログラミングされたビートと軽やかなソウル感をたたえたヴォーカル・ラインがひとつになったラブソング「believe」、“和”の要素を導入した音像とオーガニックなサウンドが印象的な「満ちてく月」。60年代のモータウンを彷彿とさせるソウル・チューン「Shinin' day」。光永亮太のセカンド・アルバムは、どの曲からも「自分にしか歌えない曲を提示したい」という強い気持ちを感じさせる作品となった。どこか優しげだったヴォーカルにも力強さと深さが加わり、大きく幅が広がったサウンドにしっかり対応している。（森 朋之）