子供の頃の鉄道への想いが、数年前から蘇ってきた私の中でキハ58系って、なんか特別なんです。埼玉の私鉄沿線育ちの私には乗った記憶もないのに、です。
この写真の多い本は、思わず手が延びた一冊でした。

改めて見ると、58系･52系って、最新鋭新幹線や出張で出かける北海道の一連のステンレスカー等と比べると、デザイン的に格好いいわけでなく、むしろ不恰好にも見えてくるけど...、何となくスペシャルなんですね。

昭和の匂いがあるからでしょうか。

そういう事を改めて発見できた本です。

巻頭の写真はグラビアのよう美しく、紅葉の風景の中を走る国鉄型気動車の写真を眺めると、カメラと三脚を手に出かけたくなる。
しかし、中程の記事になってくると、編集のせいか、デジタルカメラの画素不足か、非常に荒れた写真が多いのが気になる。
とはいえ、撮影ガイドは初めて訪れる人には参考になるだろう。資料的な価値という点ではイマイチである。
RM本紙の焼き直し記事、特に「今日の一枚秀作選」は紙面の埋め草的な気がして残念だ。