九怨 -kuon-
価格: ¥7,140
平安京を舞台に、亡霊や餓鬼たちがうごめき異形と化した屋敷にもぐりこみ、とある事件の真相を究明していく怪談アクションゲーム。その時代を象徴するがごとく、広く複雑な屋敷を利用したさまざまなトリック、および心理的恐怖を盛り込み、日本の怪談美を追求した作品として仕上げている。
ゲームは"陰の章"と"陽の章"の2部で構成され、それぞれ違ったキャラクターを操作しながら物語を進めていく。どちらからもスタートすることが可能で、異なる主人公の視点を通して、複雑に交差する壮大な物語が語られていく。また、その2章をクリアーすると"九怨の章"というストーリーが追加され、事件の真相を究めることができるようになる。
恐怖をかき立てる演出として用意されている"怪談&恐怖システム"は、"葛篭とわらべ唄"、"禍風マガカゼ"、"覗絡操ノゾキカラクリ"、"動悸&眩暈"など。随所で侵入されるこれらの演出、およびシステムにより、単なるアクションともアドベンチャーとも違う内容になっているのが特徴だ。
そのほか、敵となるもうりょうとの戦闘は、陰陽術の"符"と呼ばれる御札を使用し、式神を召還することで追い払っていく。炎を放つ"飛燕"や敵を闇に引きずりこむ"土上戸"など多数の術が使用可能で、恐怖の演出も手伝ってスリリングな戦闘が楽しめるようになっている。(田村 雅)