後の歴史文学に与えた功績大
★★★★★
この本を初めて読んだのは四半世紀以上も昔のことですか。
当時私は小学生でした。
歴史上に登場するヒロイン達の固定観念を思いっきり覆してくれた凄い作品でした。
孝謙天皇の哀しさとしたたかな光明皇后、
おっかないと思っていた歴史上の悪役ヒロイン北条政子と持統天皇が
実は子供を愛しながらも有能な政治家であったということ。
そうそう、この本が出るまで悪役扱いだった天璋院篤姫もこの本で初めて知りました。
この本が無ければ彼女達の名誉回復ももっと後の時代となったことでしょう。
そればかりか「篤姫」や里中真智子さんの「天上の虹」シリーズも
生まれなかったんじゃないかと思います。
今読めば「なーんだ知っていることばかりじゃないか!!」と思われる方、
この本があなたが知っている事を最初に突っ込んだ本なんですよ!!
少々作者の好き嫌いで脱線している部分、今から読むと知っているばかりの内容。
正直いって☆4くらいなのですが
日本人の歴史観を大きく変えたキーパーソンの本として☆5の評価です。
私にとっては「入門編」として楽しめました
★★★★☆
ずっとずっと前、「子ども時代」を卒業しかけた頃に単行本で読みました。
まだ知らなかった女性がずらずら出てきて、驚きつつ関心をもって読み進めることができました。
「この人についてもっと知りたい」と興味をもった女性が何人かいて、さらにいろんな本で
詳しく知ったり、少し違う観点から見つめなおしたりすることができました。
「入門編」として、サラッと読むのには楽な本ではないかと思います。
入り口として
★★★☆☆
歴史上の人物に対して抱くイメージというのは、偏見や誤った解釈を招きやすいのは確か。
でも元々強い興味がある方は別として、(一般的な)歴史というのが、人物のイメージをある程度描けていたほうが入りやすい世界であるのも確かなのではないでしょうか。
その役割を果たすという意味でお薦めできる一冊だと思います。
文章も構成も読みやすいですし、全然堅苦しくない。
もちろん納得しかねる点も多々あるので鵜呑みは禁物ですが。
勉強中の人にはお手ごろ
★★★★☆
歴史上の人物とその周りの人間関係を大雑把にとらえる目的ならとてもお手ごろな本だと思います。確かに文中の描写には疑問を抱かせるようなエピソードもありますが、作者はなるべく史実に忠実に書くようにつとめていますし、たとえそうでも反論があるのは当たり前としています。日本史にとても詳しい人よりも、私のように歴史好きではあるけどまだまだ勉強中という人にはひとつの参考として手軽に面白く読めます。
ものたりなさすぎ(>_<)
★★☆☆☆
この厚さの本ではこの内容で限界?なのかもしれなが、半端な気がした。どうして、これだけの内容でそこまで言えるのか?と思うことがほとんどだった。この本は地下鉄で立ち読みしている人を見かけ題名につられて思わず買ってしまい、1章読んで「失敗した」と思ってしまいました。