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「作業」って何だろう―作業科学入門

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 医歯薬出版
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治療の手段ではなく、生き方としての作業 ★★★★☆
「作業」とはなにか。
本書を読む前の私の中の「作業」のイメージは旧来の作業療法のものであった。
身体機能の改善のための作業。作業そのものより治療が第一というイメージであった。手段としての作業であり、あまり高い位置を占めるものではなかった。

そして本書で作業科学という分野について知ることが出来たことは幸いであった。
作業を手段でなく、それ自体の意味を探求していく対象として捉えるのが作業科学であった。勿論、治療の手段としての作業の価値が下がるわけではないが、作業はそれ以上に人間の生き甲斐や生き方に関連するものである。まさに作業は文化であり、社会である。

本書を読み終わり、そういえば先進的な作業療法士の立場はこの作業科学そのものであるなあと感じた。単に機能を向上させることを目的とするのではなく、作業を通じてその人の生き方を考えていくのが真の作業科学であり、応用である作業療法であるのだと思いをいたすことが出来た。
生きている喜び自体を支えようとするもの、ですよね。たぶん。 ★★★★★
私はOTでも医療関係者でもなく、とあるきっかけで本書に出会った。
作業療法については、わずかな知識と用語で、さも何かを知っているかのように他人に語る、
そういうずうずうしい部外者である私。
本書のタイトルである「作業」という言葉を、てっきり、ごく狭い専門用語としての「作業」、作業療法で治療に用いる手段としてのそれと誤読し、どうなんだろと初めは思った。
しかし、これは本当にいわゆる「作業」のことなんだ。そのへんから驚き、作業療法、というか、これからのOTが目指そうとするものが、思っていたのと全然違う、すごく深くて温かいものだと知り、ただただ素晴らしいなと感じた。

OTは治療に適切な○○療法をチョイスして訓練云々というイメージは、私だけの誤解ではなさそうで、おそらくはOTの中でもコンセンサスが得られているようには思えない「作業科学」だけれど、今後の発展を願ってやまない。そういうことを思わせてくれた一冊。
作業療法士、必読の一冊。 ★★★★★
作業に焦点を当てた作業療法を行いたい!と思っている作業療法士にとっては,必読だと思われる一冊です。
作業科学の歴史,作業の形・特性・意味,作業が人々の健康に与える影響,作業が社会を変えることなどが,とてもわかりやすく書かれています。
作業に焦点を当てた研究も多く紹介されているため,他職種に作業療法の効果を説明したい時にも,大いに役立つと思われます。
題名である「作業って何だろう」の答えが,この本の中にはぎっしりと詰まっています。
これを読むことで,作業療法士が今まで行っていた作業療法を振り返り,今後,行う作業療法を大きく変えることになる,そんな運命的な本であると,私は信じています。
リハビリの本質がみえる良書 ★★★★★
作業療法って何だか分かりにくいが、本書にはその本質が書いてある。朝起きてから寝るまでの生活そのものが作業の連続だと。その中で、障害を持つ生活者が何のために何をしたいか真のニーズを捉え生活する(作業する)ことを支援するのが作業療法士の役割だとわかった。病院を越えて、生活の場そのものが作業療法士が能力を発揮するステージでだということも。
作業療法士をめざす方だけでなく、医療や介護に関わる方々に読んで頂きたいと感じた。
この本には人間の生活の本質が書かれている。
作業療法のバックグラウンド ★★☆☆☆
作業療法のバックグラウンドとなる作業科学の入門書です。
本書に書かれているのはおおよそ下記のことです。
・作業療法でいうところの作業が多岐にわたること
・作業の意味合いが主観や場面によってかわること
・作業によっとヒトのQOLがどのように向上するか

全編を通して、英語直訳風の文体で、一文が長いのは、
著者の頭脳明晰を示唆してはいますが、読者としては少し残念です。