ものの見事につまんなそうな一冊なのですが…
★★★★★
表紙だけ見て「つまんねー買うのやめようかなあ」
と、本気で思ったのですが、
買いました。読みました。
正直、自分は、筆塗り派です。
田中塗り、ヨ式塗り、ローガン塗りの信奉者です。
エアブラシを使った塗装はどうにも面白みに欠ける、
実は使ったこともないのに本気でそう思っています。
しかし、読み終えて、
これはやばい、と。
このままでは、タミヤの
タミヤエアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセット(エアーブラシ付) 74520
を買ってしまうのではないか、と、本気で危惧しております。
とにかく、私のようなエアブラシというものに全く接点のない者を対象に、
懇切丁寧に、エアブラシの選び方、使い方をきちんと説明。
しかもその説明は、ただのビギナー向けに終わらず、
相当高度なところまで連れて行ってくれます。
「塗ったとき塗料通りの発色が得られない場合(得られそうにない場合)
下地に白に塗りたい色を少々足した色を塗っておけばよい」
などというテクに始まる諸テクは、正直スゲエの世界です。
(汚れた薄め液に「どこでも手に入るある粉」を入れると透明な薄め液に戻る、とか…凄いからもう)
また、およそ現在手に入るエアブラシ機器に対する忌憚のない評価の数々。
それも愛にあふれ、モデグラ流のセンスと機知に富んだ表現の数々。
ああ、とにかくとにかく、これは紛れもない「永久保存版」です。