ピラミッドの必然性まったくなし
★☆☆☆☆
「マイト・アンド・マジック」や「ウィザードリィ」スタイルの三人称視点のRPGです。
呪われたピラミッド内で消息を絶った父を探すため、主人公がピラミッド内を冒険するというストーリー、パッケージの劇画的なカッコ良さに惹かれ、当時購入しましたが・・・。
期待を大いに裏切る出来でした。
確かに、当時としては、PCゲームをも凌ぐポリゴン描写によるピラミッド内の造形ですが、敵が「不条理マンガ」に出てくるような妙にまるまっこいヌイグルミのようなキッチュでファンシーな奴等で、どこがエジプトなのかまったく不明。
おまけにやたら手強く、数歩進むごとに出てきて、鬱陶しいったらありません。
もっとおどろおどろしい作品をイメージしていたのですが・・・。
PCゲームを作る才能が凄腕であっても、ストーリー、キャラクター造形に関して4流以下の才覚しかないといわざるを得ません。
私は、一旦始めたRPGは、多少の悪いところがあっても最後までプレイするのが身上でしたが、これはいまだにコンプリートする気になれないで棚においてあります。
コンプリートしていないのにレビューを書くのも申し訳ないのですが、良い所を見つけることがかなり厳しい作品でした・・・。