第3巻では第6話~第8話を収録。犬夜叉とは腹違いの兄弟の妖怪・殺生丸が、父の墓にある妖刀・鉄砕牙をめぐって犬夜叉と対決。犬夜叉の出生にまつわる過去、人間であった母の思い出。かごめを守る決意をした犬夜叉の手の中で鉄砕牙が脈打つ。人でも妖怪でもないがゆえにどちらからも排除される犬夜叉というキャラクターに、民俗学的なものとともに、「わかってもらいたい」という思春期の思いも散見できて興味深い。(田中 元)