インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Audio Accessory (オーディオ アクセサリー) 2010年 10月号 [雑誌]

価格: ¥1,337
カテゴリ: 雑誌
ブランド: 音元出版
Amazon.co.jpで確認
急激な変化、新しいタイプのオーディオファンに日本メーカーは付いて行けているか? ★★★★☆
 「PCオ-ディオfan2 (MOOK21) (MOOK21 AUDIO BASIC)」、「ステレオサウンド No.176―季刊」、それから本書と買ってきて、自分なりの考えの整理ができたと思っている。

 これからは、音楽データは、オーディオ機器でなく、汎用品であるパソコンに保存・バックアップされ、そのデータがアンプ・スピーカーを通して、あるいはiPodやウォークマンを通して利用されるだろう。
 つまり、CDプレーヤーなどプレーヤー類は新システムの構想外になり、新戦力であるDACにお金を使うべきである一方、アンプやスピーカーの重要性はこれまでと変わらないということだ。
 DACを単独で買うか、アンプ内蔵かは好みだろうが、DACの進歩が早いと考えれば、DAC単独で買う方がよいのかもしれない。
 これからは、CDではなく音楽データそのものが資産となるが、管理やHDDクラッシュ対策(RAIDとか)はパソコンでやるのが一番と思う。

 また、先般買ったUSB-DACがヘッドフォンアンプとして優秀だったことで、ヘッドフォンで楽しむ世界にも目が開いた。ヘッドフォンをおざなりにしか鳴らせないのなら、中途半端なヘッドフォン・ジャックはもう不要なのではないかと強く思う。
 なお、iPhoneの音に最初驚いたが、イヤフォンがよいのではなく、実は内蔵のDACがよいのかもしれない。大量生産により、安くよいDACを載せることができたのではないか、と勝手に解釈している。

 以上に照らしてみて、本書は、「ステレオ・サウンド」に比べれば、PCオーディオに相当紙面を割いているが、SACDプレーヤーなどの紹介も相当あり、両睨みの紙面構成となっている。
 また、見ていて、大型スピーカーや豪華なオーディオルームが古くさく感じる。コンパクト・プレミアム系スピーカー(ピエガ、エラック、クリプトンなど)を中心としたすっきりとした構成にむしろ魅力を感じる。アンプも多様な入出力を競うより、絞ったシンプルな構成でまとめて欲しいと思った。
 社会全体がスリム化、ダウンサイジング化する中、オーディオもそういう流れではないかと感じる。ちょっと軽薄なぐらいでよいのではなかろうか?ただ、それぞれがサイズばらばらであることによる不統一感の解消が必要かもしれない。

 本書の内容であるが、様々な価格帯のDACが紹介されて楽しいが、上っぺらでなく本質的にどういう差があるのかもう少し突っ込んで欲しい。ヘッドフォン特集では、Ultrasoneというメーカー(初めて聞いた)がおもしろいと感じた。 
 しかし、ユーロがこの1年で約2割も下落しているのに、ヨーロッパ製品はなぜ劇的に下がらないのだろう?横並びで差益を貯めこむのが悪いとは言わないが、差益を原資として市場開拓をしてもよいようにも思うのだが。