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Rich Dad's Guide to Investing: What the Rich Invest in, That the Poor and Middle Class Do Not!

価格: ¥2,608
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Business Plus
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金持ちは実際、一般人とは違う。たとえ、アメリカ合衆国の税法や証券法が投資家に都合よくできていて、われわれ庶民が金持ちに追いつけないようになっていても、である。だからこそ、全法人株の90パーセントを10パーセントの人たちが保有しているのだ。ところが、著者のキヨサキは、だれでもその10パーセントに仲間入りすることはできるが、その10パーセントの人たちと普通の人は投資に対する考え方が違うのだと言う。彼らは成功すべく投資プランを立てる。しかもそのプランは、単に「資産」の売買や収集をするだけではない。それでは利益をもたらすどころか負債を抱えるに等しい。著者によると、「一輪車で堂々めぐりするような」投資をする人が多いのだそうだ。プランとは「機械的、自動的、無味乾燥」なもので、これこそ歴史的にも実証されている成功のための公式なのである。キヨサキの「金持ち父さん」(実際には、親友の父親)は、最もわかりやすいのはモノポリーゲームだと言っている。「グリーンの土地に家を4軒買え。次にそれをレッドの土地でホテル1軒とトレードしろ。これを金持ちになるまで繰り返せ」

『Rich Dad's Guide to Investing』の教訓をまとめると、見識ある投資家にとってこの世はチャンスに満ちあふれている世界、ということになる。だが、この本の要点を見つけ出すには多少時間がかかる。若いキヨサキと金持ち父さんとの会話が本の大部分を占めているが、含蓄のある会話ばかりとはかぎらない。それでも注意深く読んでいけば得るものはある。たとえば、投資の基本ルールに関する部分の中ほどに、キヨサキの金持ち父さんが投資家教育をトイレのしつけにたとえている部分がある。「はじめは難しいけれどもやがては意識しなくなるもの」というわけだ。ただし、その示唆に富んだメタファーにたどり着くには、緩慢な会話を乗り越えねばならない。投資家としての心得を説く人物が、物書きとしてはいまひとつというのは少々残念だ。だが、終わりの方まで読んでいくと、そのまわりくどさも納得できるようになる。つまり、「金持ちは金のためには働かない、金を稼ぐために金は必要ない」ということを繰り返し読まされるうちに、しまいには、なるほど、と思えてくるのである。とは言っても、その考え方を応用するのは容易なこととは思えない。だが、『Rich Dad's Guide to Investing』は、実践するだけの英断を下せる人にとってはその考え方は価値があるのだ、と力説する。