Possibilities
価格: ¥1,883
『Possibilities』は、ジャズ・ピアノ/キーボードの伝説ハービー・ハンコック、そして歌はスティーヴィー・ワンダー、ポール・サイモン、レオン・ラッセルなどが名を連ねる歴史に残る傑作だ。ロックに強いジョン・メイヤーが控えめでありながら弾むような歌声を聞かせる冒頭の「Stitched Up」。イギリス生まれのソウル魂あふれる若手女性歌手、ジョス・ストーンと、ブルースのジョニー・ラングは土臭い「When Love Comes to Town」を歌う。クリスティーナ・アギレラの素晴らしい歌声が、「A Song for You」を照らす。それに負けまいとアニー・レーノックスはホリー・コール「Hush, Hush, Hush」をオペラ風に歌っている。一方、スティングの「Sister Moon」がこっそりとシンコペーションを刻んでいる。サンタナと西アフリカのベナン出身のシンガー、アンジェリーク・キドーは「Safiotou」でワールドワイドな感覚を醸しだし、元フィッシュのギタリスト、トレイ・アナスタシオによるドリーミーな「Gelo No Montana」は、唯一のインストゥルメンタル。ハンコックのタイトなソロと知的なオーケストラのシンセがアルバム全体を輝かせている。フランク・シナトラの『Duets』、レイ・チャールズの『Genius Loves Company』のように、『Possibilities』はハンコックを新しく、そして畏敬の念を覚えるような高みへと導いている。(Eugene Holley, Jr., Amazon.com)