財政破綻した北海道夕張市の病院をモデルにした海堂作品です。軽妙な語り口の中に現在の社会問題や医療問題がちりばめられたおり、いつものことながら楽しく読める小説です。

●３月４日発売予定●
財政破綻にあえぐ極北市。赤字５つ星の極北市民病院に赴任した非常勤外科医・今中が見たのは、対立する院長と事務長、意欲のない病院職員、不衛生な病床にずさんなカルテ管理…。やがて病院閉鎖の危機を迎えた極北市民病院。
今中は医療崩壊の現場を再生できるのか？
医療エンターテインメント街道を驀進する著者の会心作、待望の文庫化。