それぞれの巻では、ティファニーが150年にわたって扱ってきた草花や動物のデザインが、どのように変化してきたのかについて詳しく書かれている。さらに著者ジョン・ローリングは、ジュエリーのデザインに影響を与えた文化的、芸術的な流れを追跡。また、エドワード・C・ムーアのジャポニズム的デザインのシルバー、ポールディング・ファーナムのビクトリア風の傑作、そしてジョン・T・カランやルイス ・コンフォート・ティファニーのアールヌーヴォーの作品からジーン・シュランベルジェの20世紀半ばのオートクチュールのジュエリーや、世界屈指の近代ジュエリーデザイナーのエルサ・ペレッティとパロマ・ピカソまで、その歴史をひも解く。ランの花のピン留め式の飾り、アップル・ペンダントやオウムのブローチ。さらにそのほかの作品も、この美しい写真の中でいちだんとその輝きを増している。