インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

魚の棲む城 (新潮文庫)

価格: ¥3,580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
さわやか〜な時代小説 ★★★★☆
田沼意次の物語なのだが、
幼馴染みの「龍介」と「お北」という二人をうまく絡めてストーリーが進み、
旗本の台所事情が物語の背景として、上手く使われる。
とくに旗本出身者たちが豪商の家へ養子に入り嫁に入る状況は、
なかなか表の歴史には語られない物語。

きちっと筋を通す、すずしやかな人物として田沼意次が描写され、
やや理想に偏ってはいるが、
全体的に爽やかな雰囲気の歴史小説になっている。
あまり知られない田沼意次の生涯 ★★★★☆
徳川吉宗の嫡子・家重は、大河ドラマでご存知、言語不明瞭で、周りにバカにされがちな存在だったが、それをフォローしたのが小姓上がりの田沼意次であった。彼は、その子・家治と続けて仕え、一介の小姓から城持ち大名の老中にまで出世した。彼はやたら悪者のイメージがあるが、本書では、ハンサムで頭脳明晰、思いやりがあり、視野の広い男として描かれている。そして「御宿かわせみ」や「水鳥の関」を想起させるような、甘い甘いラブストーリーも絡めてあり、楽しんで読める。干拓、貿易、貨幣鋳造など、意次の成した政策も分かりやすく説明されている。特に当時の海運事情は非常に細かく説明されていて、興味深い。ちょっと理想的男性像過ぎるかな、と感じたので星4つ。