きらめくようなポップスとタフで現代的なロックのあいだで揺れ動くオープニング曲「Shake Down」では、ハリーは生意気なくらいとんがっていて、その奇妙でおかしなラップは『AutoAmerican』を思い起こさせる。つづく、甘いメロディーの「Good Boys」と「Undone」は標準レベルの出来だ。そして、荒削りなアーバン・ロックの「Golden Rod」は本作の魅力を高めてさえいる。その後は失速し、これ以降の6曲はぎこちなく弱々しく、リスナーが期待する見事なソングライティングよりも、しつこいプロダクションとばかげたごまかしのスタジオワークばかりが目立つありさまとなってしまった。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)