コンピュータアーキテクチャ入門書の最高傑作
★★★★★
日本語版はなぜか2分冊になっているところは気持ち悪いですが,
翻訳も問題なく,非常に読みやすいです。
コンピュータアーキテクチャの方も,この著者が訳してくれていたらなぁ…。
(学生とかに分担して訳させるからああなってしまったのか…)
大学、大学院の教科書
★★★★★
大学でコンピュータを教えるのならこの本が最初がよいかもしれない。
第1章では、すごく幅広く、パソコンから車載の者まで利用の幅があることを紹介している。そういう初歩的な事項から始めて、CPU性能まで上巻で記載している。
各項目ごとの演習問題と、「誤信と落とし穴」というはまりそうな罠について示しているのは有り難い。
情報理論、電気理論のどちらかしか勉強していいない人だと、時々誤信や落とし穴にはまりこんでいることがある。
ps.
自分では電気を出ているとはいえ、実設計をしていないので、「fanout」(P29)を知らなかったので、あわててネットで検索しました。
出力に接続して駆動できるトランジスタの数のことのようですが、日本語の表現が「出力に接続されるトランジスタの数」と書いてありました。
「The capacitive load per transistor is a function of both the number of transistors connected to an output(called the fanout) and the technology, which determines the capacitance of both wire and transistors.」
コンピュータ開発者必携の名著
★★★★★
コンピュータ・アーキテクチャ設計に当たり、CPUに始まりメモリ、各種バス等の周辺装置に至るまで、設計上の基本方針、留意点を丹念に記載した名著。各国の大学で教科書として使用されており、私の時代には「ヘネ・パタ」本として親しまれた。
特に各々の説明において定量的評価を忘れない点、豊富な例題で理解を容易にしている点、各所で問題と解答を載せ(著者が二人とも教授である事にも依る)、読者のやる気を出している点が特徴である。また、特に新版では増補されているようだが、ソフトウェアとのインタフェースを常に考慮し、コンピュータ・アーキテクチャ設計におけるハードウェアとソフトウェアのトレード・オフを重視している点が評価できる。このため、ソフトウェア開発者が読んでも役に立つ内容となっている。
ハードウェア、ソフトウェア開発者を問わず、コンピュータ関連従事者にとって必読の名著。
定番の教科書
★★★★☆
コンピュータ・アーキテクチャを学ぶ上での定番の教科書である。
上巻では、アセンブリを中心にわかりやすく解説されている。
時代は移り変われど、コンピュータの原理は変わることはないので、
この本で、根底の部分を学ぶことは、非常に重要である。
一つ留意すべきことは、内容は明快に記述されてはいるが、
全くの初学者が使うには少し辛いかもしれないことである。
また、第3版になってページが削られてしまい、
多くのページが、pdfファイルとして、CDROMに格納されている。
私としては、pdfファイルを一々印刷するのは面倒なので、
本のページをもう少し増やして欲しかった。
そのため、星を1つ減らして4つとしている。
(pdfの内容自体は星5つである)