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あばれ狼 (新潮文庫)

価格: ¥724
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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悪者なのだけれど最後に1つだけ善いことをするということは? ★★★☆☆
江戸時代の渡世人がどのような存在であったのかをぼくは分かっていないと思っている。
ヤクザのようであり、一本気なところもあり、当時の庶民の人たちは彼らとどう接していたのかが、どっちなんだろう?と思っているからだ。
時代劇では、主人公側だと一本気で良い人、ただし不器用なのでアウトローになってしまった。という設定なのだ。
しかし、悪者もその人なりの事情があるのではないかと思うこともあるのだ。

さて、池波正太郎といえば、その師匠が長谷川伸。また旅ものなら、この二人が双璧だろう。師匠と弟子で双璧をなすのだから、これはものすごいことだろう。

さいころ蠢、あばれ狼、盗賊の宿、白い密使、いずれもまた旅モノというか、渡世人の物語。

主人公は人殺しや盗賊という、悪者なのだけれど。最後に1つだけ善いことをする。
それがまたいい話なのだ!
個性的なキャラクター ★★★★☆
真田太平記に登場する樋口角兵衛は、個性的なキャラクターでした。

その角兵衛が、再び真田家と係わり合う物語。面白くないはずはありません。
せつないです ★★★★☆
真田太平記の番外編ということで購入したのですが、意外にも最初の3編
である股旅ものに心が動かされました。

俗に言う股旅もの(やくざものですね)ですが、義理と人情に厚い男たちの
悲しくもせつない短編です。3編は連作になっていて「手越しの平八」が
主役です。

かくれた名作だと思います。おすすめです。