相変わらずのメンバーですが
★★★★☆
相変わらずFLIPFLOPsさんの描かれるキャラクターは可愛らしいのですが、画力の高い実力のある作者様。世界樹の迷宮で、短いながらも物語を描ききった構成力もあるので、猫神も期待度は高いです。
さて今回は、いつものように日常のドタバタ劇を繰り広げつつも、繭に係わる大きな流れが加わってきます。
天界での異変がきっかけで天界に戻る繭。地上でも異変に係わっているだろう新たなキャラクターの出現。次巻以降へ続く序章としてキッチリ伏線が張られている感じ。
刊行ペースがゆっくりなので、一巻から読み返してみないと誰が誰だか判らなくなってしまいそうですが、それぞれのキャラが個性的なので以外と覚えているのも、作者の実力があってのこと。早く次ぎの巻が読みたいです。
大きく舵取りされた、第3巻
★★★★☆
天界で起きた小さな変事。
しかしその影響は天界だけに留まらず、地上にまで及び始めていて・・・。
明るく賑やかな八百万堂に不穏な気配が迫る。
新展開の第3巻。
さて、上述の通り今回はのっぴきならない事態が起こる前兆が・・・という展開。
何やら不穏な気配が忍び寄り出した繭達の日常。
些細な事件を解決したり、小さな出来事に一喜一憂してわいわいがやがやといったこれまでとは少し違った雰囲気の今回。
そして収録されている全5話のうち最初の1話を除いた4話が一連の話としてつながっているなど、これまでにはあまりなかった要素が盛りだくさん。
しかも大筋の話はまだ序章にすぎず本番はこれからといった具合なので、これは次巻が気になる。
年1冊の刊行ペースが少し辛い。
また、今回は比較的各キャラクター一様に出番がある感じ。
特定の誰かが中心のエピソードというよりは、大きな流れの中にみんなが巻き込まれていくといった調子だ。
その他、綺麗に着飾った繭の姿が拝見できるといった見た目的にも珍事が場面があったりして。