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富野に訊け!! (アニメージュ文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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やはり一流と呼ばれる人は違うなと思える本です ★★★★☆
アニメ雑誌の連載されているものの様ですが大人向けの雑誌に掲載されていても何ら不思議ではないレベルの高い内容です。
著者は広く多くの事柄について深く追求されている様子で非常に納得のいく回答です。
甘えに対しては徹底的に厳しく突き放し、病気などの仕方が無いと思われる状態に対しては非常に優しく接しています。
恐らくアニメ業界は職人的な側面が強い世界でしょうから個人の10年の過ごし方が実力に対し如何に差を付けるかが分かり易く出てしまうのでしょうし、甘えが習慣である事等、著者は身を持って知っておられるのでしょう。
私はこの本からは著者の優しく、繊細で真面目な性格と葛藤してきた事の多さを感じました。
やはり経営者でもクリエイターでも一流と呼ばれる人は違うなあと思いました。
著者やガンダムを知らない人にもお薦めできる一時代を築いた男の生き様が窺い知れる良書だと思います。

以下、書評から外れます。
私はガンダム世代のど真ん中という年齢ですが著者の人柄などは良く知りませんでした。
この本を読む事にしたのは劇場版のZガンダムを見て親子関係と女性の描き方に驚き、著者がどういう人物か知りたくなったからです。
合わせて著者が40歳の時に書いた自伝である「だから僕は・・・」(古書)も読みました。
魔性の女に振り回されたり、負の感情を持ちながらも競合者から何かを得ようとしたり、著者の現在の考えに至る過程の一部を知る事が出来ます。
両親の事について多くは語られていませんが充分に想像出来ます。
私は自分自身の生まれの特殊さもあり、他者の環境や社会との戦い方に非常に興味があります。
著者が何故ドラマ指向なのか?何故、黎明期のアニメ業界に身を置いて悪戦苦闘しようとしたのか自分なりの理解が出来ました。
Zガンダムの様な異様に生々しいドラマも著者に必要なものだったのでしょう。
成功したが故に抱える苦しさもあったのでしょうし著者には長い葛藤の時期が続いたように向けられますが、この数年の写真の表情が突き抜けたような明るいものに感じられ私自身も救われた様な気がします。
最近、ヘンリーダーガ―の映画を見て思ったのですが創作の一つの役割は魂の救済であると感じました。
現在のネットが普及した世界は嫌な事も多いけれども、創作した者を発表できる場を簡単に得られる事は非常に良い事だなあと思いました。
こんなに真摯な人生相談の回答は、めったにありません。 ★★★★★
若者の、夢と希望を、認めながらも打ち砕く、著者の誠心誠意な回答には、胸を打たれます。
それを言ってはおしまいと、言わないでいるのは本当の欺瞞だの、端境を漂う、絶妙な若者向け良書だと思います。
バッサリ斬る ★★★★★
たまたま図書館で手にしたので読んでみた。
アニメオタクではないのであしからず。

名のある人だけあって、悩み相談に対する接し方も
評論家並みに気持ちいいほどバッサリと斬っている。
普通ならば叩かれるのを恐れてついつい優しくして
しまうところだが、お前にはもう無理というくらいに
バッサバッサと切り捨てている様が実に爽快。
これくらい辛口が当たり前なのに現世代は全く理解すら
しておらず、次々に似たような甘ちゃんな悩みが飛び交う。

悩みに対するアドバイスとは、何も理解してあげる必要もなければ
認めてあげる必要も無い。悩みを自問自答して片付けない受け身の
体勢の者は何を言われても仕方ないとさえ言える。
そんな些細なことで不快に思ってコメントに残す輩もいるが、
それこそまさに自分が甘ちゃんだと証明しているに過ぎない。
ガンダムを理解するために ★★★☆☆
ガンダムを好きな人ってかなり多いと思う。だったらその偉大な作品を創造した人物がどのような人なのかに興味をもつのは当然のなりゆきだと思う。この本で富野さんはたしかに常識的なことしか答えていないかもしれない。しかし、常識がなければガンダムのような政治まで包含した世界観は打ち出せないはずである。質問者はものすごく若い人たちなのだから、レベルを合わせてあげているということも言えると思います。
ごく普通のことだが ★★★☆☆
お金を貯められない若者に「倹約しろ」
女が、といわれたくない若者に「女なのは当たり前」
ごく普通の常識を持つ人ならごく普通にわかるはずのことを
わざわざ人に尋ねて、それが本になっている。
常識を教えてくれる人が近くにいない人は、読むといいかもしれない。
別にこれは卓越した偉人の言行録でもなければ、エキセントリックな珍回答を集めた本ではない。
普通に生まれて育ち、普通に60年生きてきた人間が、誰しもわかる当たり前のことを述べているだけである。
むしろ、そうした当たり前のことがわからなくなってる質問者たちのほうに着眼して読むとよいと思う。
女が子を産み育てたり、男が食い扶持を稼ぐために必死になるのは当たり前のことなのだから。
そういう意味では思ったより深い本かもしれない。