超伝導のBCS理論提唱者に一人Shriefferによる書。
内容は大学院以上の物性物理の知識が必要で、やや高度だが、
得られる知見は多い。
特に後半はGreen関数を用いた準粒子励起の取り扱いは
解説も詳しく、フォローしやすい。
一度TinkhamやdeGennesで超伝導を学んだ人に知識の再整理をさせてくれる。
また、巻末にBCS3人のノーベル賞受賞講演論文がそれぞれ記載されているのも嬉しい。
もちろん、新しい本ではないので、
最近の高温超伝導、酸化物超伝導、重い電子系超伝導といった
トピックはない。