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立ち上がれ日本人 (新潮新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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日本の指導者には哲学が足りない ★★★★☆
新書に第三世界の指導者が登場すること自体がまれな
ので、彼らの考えや国家観が分かって非常に興味深い。

マハティール氏にはまさに「哲人」と呼ぶにふさわし
い。経済の知識は日本の政治家も負けてない(人もい
る)だろうが、こと「国家観」に関しては日本は氏に
学ぶところが大きい。宗教教育もブミプトラの見直し
も固定相場制導入も彼の知識だけでなく愛国心、自国
に対する強い愛着があってこそだと思う。

特にマレーシアが日本より教育分野で進んでいること
には驚いた。パソコンを主要科目の授業に用いること
もそうだが、民族融和のための「ナショナルサービス」
の導入など日本にも応用できる部分があるのではない
だろうか。
鵜呑みはまずい ★★★★☆
マレーシア宰相、マハティール氏による、
日本人へのエールである。
彼が進めた、ルックイーストの模範となった国が日である。
彼が英植民地時代に受けた差別的な扱い。
一方で、戦中、日の軍人の態度、折り目正しく、
勇敢で愛国心が高かったという印象。
その後、戦後の日の奇跡的な復興が、起因するのか。
おそらく、範としていた頃の日本は、
勤勉で、モラルも高く、憧れの存在だったのだろう。
近年、日は、個人主義、グローバリゼーション、と、
古来より日が持つ、和の力、勤勉さが失われ、
また、経済力に比較し、
世界に対する指導力、影響力のなさを憂いているのだろう。
内容としては、参考とする点も多い。
しかし、彼は、あくまでもマレーシアの宰相であったので、
マレーの国益を第一と考え、意見を述べている。
日は、日の戦略があるはずである。
読む時は、日独自の進むべき道は何かを考えながら読むべきである。
ただ、外国の方に、立ちあがれ・・
と言われているようでは、少々情けない限りである。
東亜共同体は、日がただ強国に利用されるだけとならず、
現状の地政学を読み、日の切り札を交渉力とし、
力、発言権を得られる存在とすべきである。
ただ、EUとは、歴史的起源も大きく異なり、
規模、地理、宗教、、、等、東亜は多様すぎるため、
実現は、かなり先なのだろう。
最後に本書は、東亜の歴史、現状を知るためにも良書です。
傾聴の価値大。 ★★★★★
アセアン諸国は90年代後半の通貨危機の際にIMFに支援を求めましたが、マハティール氏はマレーシアを自前で建て直しました。自国民の利益を鑑みて行われた決定でした。このような決定が出来る人物はなかなかないのではないでしょうか。マハティール氏の日本への最近の苦言は傾聴に値します。
学ぶことは沢山ある ★★★★★
 多くの人がマハティール・モハマドという名前を聞いたことがあるだろう。それは氏の突出した才能によるところか。
 マレーシアは人口約2530万人の小さい国。その小さい国がアジア経済危機をどのように乗り越え、そして、これからの世界をどうやって生きていくのか。その道筋を付けたのが22年かマレーシアの首相を務めたマハティール元首相と言っていいだろう。
 人口2500万の小さい国が、アメリカなど大きな国に毅然とした態度でもの申す。そうした行動が出来るのは著者のしっかりとした考え、意見があるから。
 そんな著者に少なからず影響を与えていたのが、我らの日本だと言うことは感慨深い。マレーシアは日本のどこに何を学んだか。どん欲に、ただ単に経済発展のためでなく、国民はもとより、他の多くの人が平等に幸せになれるように努力した結果が今日のマレーシアの発展だ。
 しかし、残念ながら日本経済は低迷。そこで著者は日本から学んだからこそ、日本に提言をしてくれた。確かに今日の日本の電車などで見る若者に限らず、働き盛りの青年などの非常識、無知識には苦言を吐きたくなるだろう。
 これからの日本、横着にいつまでも横になっててはいけない。しっかりと立ち上がって、周りを見回し、しっかり世界を見つめよう。そして礼儀正しく、利己心におぼれず謙虚な姿勢で周りと接したい。そんな思いを抱かせてくれる一冊だった。
「哲人宰相」からの叱咤激励 ★★★★☆
 
 この書冊は、東南アジアにおける親日的な政治家であり、「日本なかりせば…」という演説で有名なマレーシアの元首相、マハティール・モハマド氏からの熱いメッセージが込められている。
 具体的には、経済運営や教育の問題、中国等との付き合い方やイスラム教の本旨など、様々なイシューを語った上で、哲人宰相は、日本に対してリーダーシップの発揮を求め、檄を飛ばす―日本人よ、いまこそ立ち上がれ、と…。
 本書は、東南アジアの指導者の「生の声」として、参酌すべき存意も多々披瀝しており、老若男女を問わず、日本人として一度は眼を通してもらいたいと考える。併せて、日本が決してアジア諸国の「反面教師」になることのないよう切に願う次第である。

 なお、全体を通じてひとつ気になったのは、氏は「民主主義」の価値の重要性を十分認識しつつも、いわゆる「開発独裁」に関する氏の肯定的な評価であろうか(PP.125−126)。
 マハティール氏は、リー・クワン・ユー氏(元シンガポール首相)やスハルト氏(元インドネシア大統領)などの開発独裁型指導者とは次元の異なる政治家であったと推察するのであるが、私は、この「開発独裁」の有効性に係る論判は留保したい。
 このことについては、「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」というイギリスの歴史家、ジョン・E・アクトン卿(1834−1902)の箴言をもって代えたいと思う。