江戸時代が身近に。興味深い内容。
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「第1章 武士とサラリーマン」「第2章 江戸時代と現代」「第3章 江戸時代探検の楽しみ方」の3章から成る。
第1章は、「忠臣蔵とかぶき者」「参勤交代と江戸の生活」「江戸留守居役の暮らし」「幕府にみる出世の仕組み」のように、武士の置かれた立場や生活がとりあげられている。
第2章は、「武士たちのリストラ体験」「島原の乱とハルマゲドン」「宝永四年大阪大地震の教訓」「朝鮮通信使随員殺害事件の真実」と、特定の事件等をとりあげている。
第3章は、まず「大岡越前の裁判」として、大岡裁きの現実とテレビ等のギャップを記述。さらに、「徳川将軍家・大名家関係史料の調べ方」「くずし字史料の読み方」では、江戸期の史料にアプローチする手引きを記述している。
それぞれ、研究者として原典史料にあたった結果書かれている記事であり、既成イメージが変わり、江戸時代が身近に感じられる。
なかなか興味深い本であり、歴史が好きな人(ドラマ仕立ての歴史ではなく、現実の歴史や当時の世相を知りたい人)はぜひ読むといいと思います。