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巨大銀行沈没―みずほ失敗の真相

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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ダメな銀行業界と日本の政治の現状が二重写しになる本 ★★★★★
預かり運用を総資産と考える考え方に従うと、総資産150兆円を誇る「みずほフィナンシャル・グループ」は日本最大の規模の会社であり、国内最大の企業とされたNTT(21兆円)やトヨタ(20兆円)の七倍以上で、東京電力(15兆円)とか日立製作所(10兆円)のひと桁違いの巨大組織だが、実態は戦いをせずに沈没した「戦艦大和」と同じだという。その実態を著者は実証的に検証していき、そもそもの始まりが実力も指導性もないまま、東大閥を背景に頭取になったタナボタ人事にあるとしている。それは首相の器には全く無関係で、田中真紀子の後押しで自分でも予想外の首相になってしまい、だだ人気と情報操作の手口を使い、組織体全体を沈没に導こうとしているだけの、口先だけで誤魔化し続ける小泉首相と二重写しになる。銀行業界に真に金融問題に取り組み、危機に陥った日本経済をすくおうとする人がいないように、政界にも亡国の淵に立つ国難に立ち向かおうという、真に勇気を持つ政治家がいないように、今の日本はまともな人材が上に立たないで、若いというだけでホリエモンがもてはやされたりして、訓練されていない未熟者がのさばっている。この本を読みながら「巨大銀行沈没」の真の意味は、「日本沈没」ということに他ならないと思った。銀行業界を通して日本の現状が良く分かる点で、多くの人に読んで欲しい本だと思った。
わかりやすい ★★★★☆
新人サラリーマンとして、みずほの過去を知るためにとてもよい。ここから色々広げていけばよいはず
ゴシップ記事・総まとめ ★★☆☆☆
夕刊紙などで舌鋒するどいコラムを執筆する著者による、
みずほ問題の総まとめ的一冊。
ではあるが、問題の分析にあたって役員個人の人間性や
各社の(ややステレオタイプ気味な)社風を分析のツールとしているため、
ややもするとゴシップ記事的な分析となってしまっている。
みずほの新旧キーパーソンの人となりについては
よくまとまっており面白い。

反面、組織論的分析や、システムリスクへの対応策に関する考察などを
期待する方にはお薦めできない内容だ。

瀕死のリヴァイアサン ★★★★★
テーマは大別して7つ。

1)旧三行(富士銀行、第一勧銀、興銀)による負け組同士の合併の背景
2)合併時の合法ギリギリの会計操作について
3)三行による権力闘争の結果によって誕生した前田社長の背景
4)行内から孤立する前田社長とその背景
5)金融行政の方針を、国民の印象と党内力学によるモノサシで図る小泉政権
6)都市銀行による不良債権処理の論点すり替え
7)タイトロープを渡り続ける銀行と金融行政

誰も確固たる自信を持って、金融業界再生のシナリオを描けない暗澹たる状況が記されている。なぜ、世界最大の資本を持ちながらも、みずほは金融市場から疑惑の目で見続けられるのかがわかる。
読後、明るい気持ちにはなれない。

コネと毛並みとオベンチャラ。 ★★★★☆
銀行で出世する条件は「コネと毛並みとオベンチャラ」につきる。仕事ができる・できないは関係ない。その説を裏付けるお話がこれでもか、と言う位満載されています。仕事しないで出世した人が経営陣なんですから、そりゃ商売あがったりになって当然です。なのに給料はベラボウに高いというのだから、そりゃ、ますます儲かりません。そんなことは小学生でも判る。国有化されるのも時間の問題でしょう。とは言え、その国も既に借金の利息を借金で返すというサラ金の多重債務者と同じ状態になっているわけですから、いったいこの先どうなっちゃうんでしょうね。合わせて横田濱夫さんの「はみだし銀行マン」シリーズを読むことをお薦めします。別な角度から同じ話が語られています。