地域で誰もが安心して暮らせるために・・・
★★★★★
「共生ケア」「宅老所」「地域で暮らす」という言葉に
ピンと来る方には、きっと何かしらのヒントを得られる本だと思う。
誰もがありのままにその人らしく地域で暮らすということは
理想論ではあるけど、そんなことが今の日本社会で実際にできるのだろうか。。。
きっと多くの人が頭の片隅でそう思ってしまっているくらい大きな壁だと思う。
そんな中で、この本の筆者は、認知症や障がい者の生き難さの現実を前にして、
今の自分にできる最大限のことを、「宅老所」という拠点を通じて、
自分なりに取り組んできたまさに「奇跡」が綴られている。
こんな取り組みが全国に広がったら、もっと日本社会は明るくなるんだろうなと
素直にそう思えた。