白のｅ４（１．ｅ４　．．．）からはじまる、オープニングを扱った本です。オープニングでのゲームの状況は図で示されていて、「罠」や「決め手」の一手を探す問題形式で、英語の量も少なく理解しやすく書かれています。

　チェスの対戦ではオープニングは重要な要素であり、オープニングの形をある程度覚えた人には楽しみながらも、良い勉強になる本だと思います。この本に書かれているのは、シシリアンデフェンス（１．ｅ４　ｃ５）、アレヒンデフェンス（１．ｅ４　Ｎｆ６）、カロカンデフェンス（１．ｅ４　ｃ６）、モダンデフェンス（１．ｅ４　ｇ６）、フレンチデフェンス（１．ｅ４　ｅ６）、センタカウンターゲーム（１．ｅ４　ｄ５）での罠やフォーク（両取り）等です。また白、黒に限らずゲーム序盤の両方の手が載っています。

ゲームの開始直後、あっという間にクイーンを取られたり、詰んでしまったり…そんな経験はありませんか？もしかしたら、その時の対戦相手はこの本を読んでいたのかもしれません。オープニングの「決定的な次の一手」が数多く出ていて、相手が本の通りにハマルと「気持ち良い」、そんな書籍です。