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銀座開化おもかげ草紙 (新潮文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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素晴らしいラストシーン ★★★★★
明治維新直後の銀座界隈を描く。軽い小説だけど、ところどころ、登場人物の熱さが伝わる。特にラストシーンは、グッとくる。

直木賞作家だけど、まだその作品は読んでない。この本が初めてだけど、ほかも読んでみたい。
維新直後の混沌とした中で起こる悲喜劇 ★★★★☆
「幕末あどれさん」の続編です。
前作では、江戸幕府の瓦解期に青春時代を過ごす宗八郎の4年間を描いていました。
本作では、前作で開拓移民に行った北海道から戻り、銀座に暮らしています。
宗八郎の前には新たに若い女性も登場しますが、新政府の強引なやり方には納得が行かないものの、マイペースで生活をしています。そんな中でいろいろな事件が起きますが、それを調べてゆく内、その捜査を妨げ、事件を闇に葬ろうとしている人物に気づきます。それは、前作から登場している不倶戴天の宿敵でした。ここで「武士」の意地を見せます。というところで、次作「果ての花火 銀座開化おもかげ草紙」に続きます。
この本の良さは、明治維新直後の混沌とした雰囲気の中で起こる悲喜劇を描きながら、そこに生きた人間の懸命さを描いていることでしょう。そこで生きている人間は、変化する環境の中で逞しく生きています。
さあ、次作を読もう。