古典にみる動物の妖怪
★★★★☆
鬼、天狗、河童、人魚、海坊主、雪女・・・
名前だけはポピュラーだけれども、
出典元の古典とか、内容となると全く知らない状態でした。
本書では、
今昔物語、源平盛衰記、古今著聞集、宇治拾遣物語、
東海道名所記、羅生門などの記述が大量に収録されていて
古典好き&怪談好きには興味深い上に面白い内容になっています。
図画も収録されて、雰囲気を味わう事も出来ます。
ただ、確かに面白いのだが、欠点もある。
現代文が少ない分だけ、読み返さないと意味が頭に入ってこないのだ。
そこは、現代意訳されると味わいが失せるので仕方が無い部分だが、
漢字が多い割りにルビが少ないのには閉口した。
ルビさえ多ければ星5つでした。