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石原家の人びと

価格: ¥1,143
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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帯あり。受け取られた方が不快に思われるような、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。本品は目立つような傷・汚れもなく、特に本文はほとんど使用感もない「非常によい」状態です。気持ちよく鑑賞していただけるのではないかと思います。専用書庫にて保管しております。ご注文確定後、速やかに送付いたします。
反面調査 ★★★★☆
石原慎太郎の「スパルタ教育」関連の著作を先に数冊読んだ上で、自身の子供に対する実際の教育はどうだったのかを子供の側から確認(反面調査)するのに役立つ本。
慎太郎の「スパルタ教育」は自身の理想であり、スポーツと自然によって鍛え、情操と知恵を養い育むという方向性は実践したことが分かるが、「スパルタ」という言葉のイメージに反し、相当甘く放任で過保護であったことも事実のようである。石原家の教育でしっかりしていたのは、いずこでも同じだが、母親や祖母であったようだ。
石原家 ★★★★★
石原家の人々のことが書かれています。日本のエスタブリッシュメントの生活というものを感じました。それぞれ、豪快な生き方をしていて、うらやましいなと思う反面、世界が違うんだなと感じましたが、生き方として、参考になると思います。嫌みなく、書かれているのは、とても好感が持てます。家族や子ども時代の写真が掲載されており、微笑ましさもあります。4人兄弟で、仲良さそうなのも、好感を持って読めます。普通の人とは違う生活だけれども、こんな生活は、それでも良いと思いました。幸福感のある本だと思います。読むと世界観が広がると思います。
独裁者の家長を持った息子の世論への暴露本 ★★★★★
石原慎太郎を礼賛しているような謎の家庭、石原家。しかし、中でも有名な3人はいずれも個性豊かだ。筆者良純を除けば、上下とも、なんとも頼りないモヤシのような息子。良純のような「オチこぼれ」よりも親に従順で「親の期待を裏切らなかった」であったろう彼らが、なぜモヤシに成り下がったのかがわかる。良純は石原家の日常を普通に書き下しているようで、実はその独裁者に対する非常に辛辣な非難を潜ませている。国土交通大臣として結局なにをやったのか終始わからなかった息子、親に頭を下げてもらってなんとか政治家になれた息子、そして芸能界入りしながらどうにも親の届かない範疇で苦悶し、結局石原家を脱することで気象予報士・芸能界で返り咲いた息子。親の管理は行き届きするとかえって息子がダメになるというのは非常にいい教訓だ。「なんでも偉大な父を持つと息子が苦労するようで」という石原慎太郎の反省(?)の弁が反芻される。この本は世間に露呈しない異質な空気を醸し出す石原帝国を家族内の手記として世間に知らしめた立派な内部告発本である。
帯書きに騙されてはいけない ★★★★★
慎太郎がいかにしてスーパー家族を生み出したか、なんて本ではない。良純だけがなぜ路を外れたのかという本である。いうなれば良純による石原家の暴露本といっても過言ではない。いかに慎太郎の「理想的」教育法(彼は実際には自著の教育法に沿わなかった)というものが圧迫的で独善的で唯物的なものであるかを知らしめてくれる。あの三兄弟を見る限り、良純だけがかろうじて自力で道を切り開いたように見える。あとの二人はパペット。慎太郎の意図するまま動く操り人形だ。兄は暖簾のように頼りないし、弟は親父の言いなりの結果、応援演説してもらってご丁寧に落選までしている。兄と弟はいうなれば常に慎太郎の影であり、父の愛玩動物の域を出ない。お尻を拭くにも父の許可がいるという類の人だ。良純はその宗教がかった枠からは、かろうじて脱出に成功できたというわけだ。慎太郎の教育法には明らかに欠陥がある。そしてこの手に負えない独裁者の下で育つ子供は、良純のような子供以外、父親の自己愛性パーソナリティ障害の餌食になるという警鐘なのである。
アルカトラズのような石原家、しかも「一族」という先天的致命傷(脱出不可能)な束縛からの脱出に成功した良純のルポタージュに等しい。
これはその意味で非常に意義深い良書だと思う。
個性的な石原家 ★★★★☆
様々な分野で活躍する子供たちを生み出した石原家はやはり普通じゃない!個性的な石原家流子育ての様子や子供から見た父親である石原慎太郎についてが面白おかしく描かれている。少々場面がいったりきたり読みづらい場面もあったが著書の心境が素直に表現されており、石原家の人々に大変興味をもった。