生き延びられそう
★★★☆☆
『面白南極料理人』シリーズの第4弾。
タイトルのとおり、災害時に生き延びるための工夫や心構えが説かれているのだが、同時に南極での体験談がたくさん詰め込まれていて、前作までと変わらず楽しめる。
トイレの作り方、火の起こし方、テントの作り方などが紹介されているのだが、いずれも身近な材料を工夫して簡単につくれるようになっている。実際に、役に立つ災害対策本となっているのだ。
後半に行くほど、南極のエピソードが中心になる。こぼれ話的な内容だが、面白くてたくましい。
災害時に本当に役にたつ?
★★★★☆
サバイバルのために、身近なものを利用していかに生き延びるかの様々なアイデアを書いた本。たとえば、週刊誌のヘルメット、紙おむつのトイレ、乾電池と金属たわしでの火のおこし方などなどである。
この本に書かれているサバイバルのアイデアは、かなりシビアな状況で長期戦を覚悟してのサバイバル術のような気がする。しかも、災害時に本当に有効か首をかしげるものもある。たとえば、「ブルーシートで雨水を集めて水を確保する」というようなことは、現代日本で一般的に想定される災害で必要だろうか。
一般に「救助がくるまでの3日間を独力で生き抜いて」と言われていることからすると、実践的な対処法の参考にするためには、もっと別の本のほうがふさわしい気がする。
むしろ、著者は、多くのページを費やして、南極観測隊での2回の越冬経験のエピソードを独特の奔放な文体で書いており、私にとっては南極でのエピソードの方が興味深かった。その意味では、「実践的な災害対策本」というようよりは、「著者の奔放な南極体験談」と考えた方がふさわしいかもしれない。
生き残りたい人必読!!
★★★★★
いつ難民になるかもしれない世の中で、楽しく前向きに生き残るためには必読の本です。読後に著者の経験に基づきペットシーツとターメリックを取あえず購入しました。著者の南極での体験がリアルに楽しく綴られていて、イザと言う時の気構えが伝わります。ほのぼのとしたイラストも可愛くて愛着が湧きます。防災バッグと携帯用に一冊づつ揃えるつもりです。