【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:小野田寛郎/著 出版社名:日本図書センター シリーズ名:人間の記録 109 発行年月:1999年12月 関連キーワード:オノダ ヒロオ ワガ ルバントウ ノ サンジユウネン センソウ ニンゲン ノ キロク 109 おのだ ひろお わが るばんとう の さんじゆうねん せんそう にんげん の きろく 109、 ニホントシヨセンタ- 6214 にほんとしよせんた- 6214、 ニホントシヨセンタ- 6214 にほんとしよせんた- 6214
流され続けた戦後日本を浮き彫りにしてしまう強烈な本
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「戦後」30年間をジャングルで戦い通した、というと間違いになってしまうのでしょう。
彼らにとっては直属の上官からの命令解除があるまで戦争は終わらないのです。
そして、それは自分の気分や戦況の優劣に関わらず戦い続ける確かな信念があればこそなのだ、ということが本書からは伝わってきます。
陸軍中野学校の自由な校風や、サバイバル生活の細かな創意工夫などの記述は非常に興味深いものでした。
特に小野田少尉と小塚一等兵の口喧嘩の場面は必読です。
小野田少尉の精神の強さと、それを言葉で伝える明晰さ、同士である小塚一等兵への気遣いには心を揺さぶられました。
率直に言って小野田少尉の強さには憧れてしまいます。
「戦後」となって、自らのために闘うことを全く放棄した日本に、浦島太郎のように帰還された小野田少尉が奇異なのか、あるいは…
強くお勧めしたい一冊です。
不屈
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小野田さんは色紙には”不屈”と書かれます。
まさしく小野田さんのルバンでの30年は”不屈”の精神です。
小野田さんが言いたい事の一つは決して一人ではなかったという事。
島田、小塚さんと共に闘いそして生きるためにはジャングルの中で
這いずりまわっていただけではない事をこの本を読んで初めて知りました。
マスコミのいい加減さ、戦後の嘘、世相のいい加減さも切実に伝わってきます。
目からウロコそして感動の一冊です。
ロビンソン・クルーソーは実在した!
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30年間フィリピンで生き抜いた彼の、ゲリラ戦における創意工夫がたくさん詰まっている本です。例えば同じ銃を手入れしてずっと使い続けたり、ろうそくで電池の寿命を延ばしたり。
本書の魅力はそれだけではありません。彼の軌跡を追うことで、人間が一つの目標のために命を賭けることの素晴らしさに気づかせてくれます。
30年間も大日本帝国の為に尽くした彼を滑稽だと評する人は多いです。しかし、一方で現代の私たちにはそんな強い意志力が欠けているように思われます。
小野田さんは日本の為に生き抜いた
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昭和49年、30年近くの「戦争」を終え帰還したばかりの
小野田さんの戦闘報告書です。生々しい記録です。
強靭な肉体と過酷なジャングルを生き抜いたしなやかな適応力には驚きます。
誰が小野田さんと同じ運命を体験出来ようか。
ぜひ読んでみてください。
30年同じ目標に向かえますか???
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本書を読んで感じたのは「人間は同じ目標・使命を30年間継続することが可能な動物だ」ということだ。孤独な環境では概して人間は安易な方向にいく傾向があるが、決してそうではない、ということが感じられた。小野田さんだから出来た、という点もあるかもしれないが、企業・団体組織においても「一度決めたことをきちんと継続してやりとおす」という体制・姿勢は運用面で困難を極め、挫折しがちである。当然、修正も必要ではあるが、「放り出して辞めてしまう」といった現象が個人レベルでも、企業レベルでも散見されることは悩ましく思われる。