著者の個人的な苦悩をベースに
★★★★★
青年期に苦悩、徘徊したという著者の体験が全体を通じて流れ、オウム事件などの解釈がより肌身に感じられるものとなっている。人類史における個人の社会的位置づけもこうした背景からの考察である。他人の引用や解説に終始する他書とは異なり、強いオリジナリティと説得力を感じる。
組織、システムの中の個
★★★★★
自分は一つの特定の宗教にまったく興味は無い。
しかし、「組織や社会やシステムの中の個人の存在意義とは・・」ということに興味はある。
そういう視点から読んでみたが、システムについて書かれた部分はとても興味深く読めた。
「差別や身分格差の起源は農耕にあり」というのは考えてみたら、このときから分業や経済競争が始まったともいえるわけで、とても面白く読めた。
引用が・・・
★☆☆☆☆
オウム事件だとか、尾崎豊だとか、ネアンデルタールだとかを
引用しているけれど、その必然性がイマイチわからない。
特に通説では、ネアンデルタール人が絶滅種だという事をこの人は
知っているのか?と思うようなことが書いてある。
学者としての見識を疑ってしまいます。