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東京裁判 日本の弁明 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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東京裁判のいちおし歴史的資料のひとつ ★★★★★
東京裁判関連の本は出来るだけ読むようにしています。無理のある起訴状をことごとく否定する戦犯、負けたとたんに手のひらを返して戦争指導者を批判する庶民、冷戦初夜のぴりぴりとした緊張感で駆け引きをする判事。そういった状況が想像できてとても面白いからです。

このレビューを書かれた方の中に、「日本は領土割譲と賠償金支払いを免れたのだから、この裁判も良かったのではないか」との意見がありました。この本を読み、他の関連本を読み、日本の戦後保証の流れと当時の冷戦になりつつある世界状況を鑑みれば、その意見は間違いであると思います。
100歩譲っても、日本は戦前からの領土であった朝鮮半島と台湾を失いました。これは領土割譲でしょう。また中国に対してはODAとの名目で3兆円にものぼる有償無償のお金を払い続けています。これは形を変えた賠償金でしょう。
アメリカに対しては、冷戦構造の中、日本は西側陣営に組み込まれる形で、朝鮮戦争、ベトナム戦争の兵站基地になりました。結果として繁栄できたから良かったものの、当時ソ連から核攻撃される確率のもっとも高い国は、日本だったでしょう。

そんなことを思いつつ、戦勝国の思惑が入れ混じった東京裁判の本を読んでいると、色々なことを想像できます。
理性的な戦後処理??? ★★★★★
東京裁判は”理性的な戦後処理”でしょうか?

まず、これは裁判であり条約ではないので領土の割譲や賠償金について言及するものではありません。
領土の割譲についてはサンフランシスコ講和条約、賠償金については日本政府がどれだけ他国に支払っているのか今日でも明白でしょう。

この裁判は昭和天皇の誕生日の4月29日に開かれました。この裁判のために必要な費用27億円は日本政府が負担したそうです。
敗戦後で物理的・精神的に荒廃した日本政府がこれだけのお金を費やして行われた裁判の内容はどうであったか。近代法治国家では

禁止されているはずの”事後法”でした。加えて偽証罪は無効。これだけでも”リンチ裁判”と呼ばれるに値するでしょう。
もしこんな裁判で貴方が被告に立たされたらどう感じますか?このような何一つ正しい法的処理を経ることなく戦争犯罪人というのは

決められたのです。それぞれが絞首刑や終身刑に課せられたのですが、その絞首刑の執行日は皇太子殿下(現天皇陛下)の誕生日である
12月23日に行うという徹底した陰湿ぶりです。

これだけの事実を知りながら、まだこれを”理性的な戦後処理”と呼べるでしょうか?

戦後処理 ★★★★☆
日本は明治以降、日清、日露、第一次大戦などに参戦し、賠償や領土の割譲、租借地の拡大などの利益を得てきました。

もし日本がこれまでやってきたやり方で太平洋戦争の戦後処理をするなら、とてつもない賠償金と領土の割譲を強いられていたでしょう。東京裁判は勝者の報復的政治ショーとよく批判されますが、幸い、連合国は、賠償金と領土の割譲などを求めず、戦争指導者を裁くという方法をとりました。最大の交戦国だったアメリカと中国に日本は賠償を払わずに済みました。東京裁判は、理性的な戦後処理の一環だったと思います。

東京裁判を批判する人は、連合国に賠償金を払い、領土を割譲して戦後処理をしたほうが、戦争指導者を裁くことよりも日本人にとって
良かったと思っているのでしょうか。

勝者が必ずしも正義ではない ★★★★★
歴史は必ずといって良いほど勝者側の視点から語られる。もちろん第二次世界対戦も例外ではない。戦後開かれた東京裁判は裁判とは名だけで、そこに公平さや正義は存在してなかった。問答無用で日本は悪と決め付けられ、戦勝国の言い分のみが通るリンチ裁判であった。

 本書はその裁判で闇に葬られた日本の言い分を細かく知ることができる価値ある一冊だと思う。日本のとった行動の真の理由がここにある。
 歴史というものを考える良い機会になった。