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『画遊人』伊藤若冲
★★★★★
極彩色のバカテクで「空間恐怖症」なのではないかと言われているほど細部までびっしりと描き込んだ着色画、素朴でヘタウマな宗教画・人形図・水墨画、ファミコンのドット絵を連想させるモザイク画、印象派の点描主義を連想させる点描画…と幅広い。琳派的な装飾性が感じられます。版画にも手を出していたとは知らなかった。
『岸田劉生』『与謝蕪村』『円山応挙』と新潮日本美術文庫を読んできましたが、いずれもレベルが高く解説にハズレが無い為安心して読めます。
「奇想の画家」とよく評されますが、葛飾北斎は『画狂人』と評されていた本書の言葉を引用して伊藤若冲は『画遊人』と最大の称賛を送りたい。
まるでモダンアート、こんな画家がいたとは信じられない。
★★★★☆
恥ずかしながら、私は六本木・森ミュージアムのオープニング企画展で見るまで伊藤若冲という異端の画家が江戸中期にいたこと自体知らなかった。その展示会ではかなりの点数が展示されていた。動植彩絵はじめ、圧巻だったのは小さなグリッドをタイルのように重ねながら絵描いた鳥獣戯画のようなもの。ほとんどモダンアートという感じ。これが江戸時代に描かれた絵とは信じられない気持ちだった。ちょうど近くの病院に入院中で、土曜日の休みを利用して外出許可をもらい見に行ったので、3時間ぐらいしか見れなかった。素晴らしい展示会でした。もう一度見たく、そして、家族にも見せたくて一緒に再度足を運びました。それくらいの驚きと衝撃を感じた。そして、偶然にも時を同じくして、NHKのBSで「若冲」という特番が放映され、その特異な生涯と若冲を愛してやまない米国人コレクターの物語を知りました。DVDに録画したのですが、手元でじっくり見るためにこの本を入手。確かにもう少し大判のほうがいいのですが、近年収納場所に苦慮しており、このサイズで我慢してます。現物のイメージがしっかりあれば、これでもちゃんと再認できるレベルと思います。若冲の絵はいうまでもなく星5つですが、本としては少し物足りないかもしれません。
文庫若冲2巻目望む
★★★★☆
7年前古本屋さんで購入、当時おそらく新品、今日いまだ現役のためぼろぼろ3歩手前ほど、でも惜しくない。寝転んで観ても大丈夫、カバンに入れっぱなしでも大丈夫、電車で眺めても大丈夫。画集ってやはり、手にとるとき肩肘を張る、しかも伊藤若冲ですし、若冲の絵は立派、すごくがっしりしてて強く、ものすごく具象でありながらその多彩な色斑のなかにある類色点を見つめているとまるで幻想画でもみるように酔いが回ってくるほどりっぱ。それでも大丈夫惜しくない。だって伊藤若冲をいつでも観ることができるから。容量多くなくても大丈夫。一枚を見る時間が長いから、そうして本棚にこっちを向かせて飾っても、大丈夫。満足。
伊藤若冲の資料的画集として
★★★★☆
江戸期の異色画家、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の代表作、32作品を非常に簡潔な解説文を添えて紹介しています。20×13cmの小判本ながら巻末には年表と、小林忠氏による適切な解説も添付されており資料的画集として何ら不足はないと思います。但し、伊藤若冲の絵画鑑賞の疑似体験としてならまるで問題はないのですが、初めて伊藤若冲の作品に触れる手段としては適してはいません。小判本ゆえに彼の作品のその圧倒的な構図と色彩の迫力をリアルに体験できるとは思えないのです。