次巻、期待!
★★★★★
ファミコンからゲームに入った世代にはついていけない部分も多いと思う。
昭和56年生まれの私には分からない部分も少しあった。
とは言え、ゲームの知らないことが知れて面白かった。
ゲームサイドではまだ連載が続いてるので、次の巻が出るのを期待する。
大人の事情
★☆☆☆☆
帯の人がこんな事言ってます。
>内容は端的に言うと、地方で行われていた犯罪の告白。ただし内容の信憑性には疑問がある。
>ゲーム作家の遠藤としては、最低な内容なので読む価値はないと思う。
>「大人の事情」という言葉を知ってる?とか書くと、また勘違いされたりしそうだけどw。
>いや主観的評価=買わなくていい。客観的評価=帯くらい書いてもいい。
ユーゲーとゲーサイは全部購入してるんだが、早くこの人の漫画終わってくれないかしら。
エロは万物の原動力
★★★★★
昨今のゾルゲ氏は、本業のゲーム制作で作ったサンダーフォース6が非常に残念な事になってしまったため大バッシングを受けている真っ最中ですが
こっちのほうは傑作なのであまり偏見を持たないで欲しいなと思ってます。
一番好きな話は第8話。X1に雑誌掲載のマシン語(膨大な量)を入力して内山亜紀のロリコン画像を出力させようと奮闘する話。
読み飛ばし防止に定規を活字に当てて目印にするなど、涙ぐましい努力が描かれています。
エロが見たいがために必然的にコンピューターに詳しくなっていった人は多いだろうと思います。
全てが水泡に帰す切ない(というほどでもない)ラストも含めて最高です。でも花火は危ないので止めましょう。
後半のアニメ制作編はゲーム漫画としては多少逸脱しているので賛否両論ですが、当時のアニメ自主制作ブームの熱狂ぶりが窺えるため、「DAICON4」という単語にときめきを覚える人は読んで損は無いと思います。
密着マルチの撮影台を手作りしてしまうなど、当時のアニメ学生のバイタリティの高さには驚かされます。今だったら安価になったRETASかなんかで簡単に出来てしまうんだろうけど。
あの熱狂を体験されたすべての方に!
★★★★★
『GAMESIDE』誌での連載を毎号楽しみにしていましたので、
単行本化の報を聞きつけ即座に予約して購入しました。
連載時の第1回〜第15回に加え、
本編とシームレスにつながるプロローグとエピローグが描き下ろしで追加されています
(コピペグルーヴなどいつもの狂ったゾルゲ節がお好みの方には、
『ゾルゲ大全集』『ゾル漫』に未収録だった
『忍者芸夢済度』(巻末に収録)が楽しめると思います)。
本編は著者の体験をつづった「年代記」の名にふさわしい内容で、
ゾルゲ氏の著作にときおりヒョコッと顔を出すセンチメンタリズムが、
本書のそうした内容に大変よくマッチしています
(特に第二回「We are the GALAXIANS」は珠玉の一篇です。
ぜひYMOの『ライディーン』をBGMにどうぞ)。
氏とほぼ同時期、ほぼ同様に、
アニメやゲーム、そしてマイコンの洗礼を受けた人間であるわたしは、
読み進めながら70年代後半から80年代にかけてのあの時代、あの熱狂を、
切なく、また懐かしく思い出しました。
インベーダーゲーム、SHARP MZ-700、DAICON III/IV OPアニメ…
いま10代・20代の方には、中年オタクの郷愁と一笑されてしまうかもしれませんが、
あの時代を経験したわれわれには、その郷愁にひたる特権があるのではないでしょうか。
この本を肴に同年代の友人たちとそれぞれの『8bit年代記』を語りたくなる、
そんな一冊です。
そして願わくば、郷愁を踏み越えた新たなる幻想の地平を、
この本を読んだすべての方が見出さんことを──。
追記:
蛇足ながら、
あわせてスタパ齋藤/船田戦闘機の共著である『100台のコンピュータ』、
そして島本和彦の『アオイホノオ』を、
同時代の記録としておすすめしておきます。
ゲーム少年だった大人たちへ
★★★★★
ゾルゲ市蔵先生のの自伝的作品です。
30〜40歳男性で、思春期にゲーセン文化に浸っていた皆さんは結構共感できるのでは。
特に文化部所属だった方におすすめです。
本作では、以前の作品で炸裂していたコピペの使用は控えめなようですね。
「ゾルゲ市蔵の創作物なんか金輪際買わねぇ」と決めた方には、積極的にはお勧めしませんが。