Jailbreak
価格: ¥859
シン・リジーの最もエキサイティングでタフ、その上ぐっと胸にくるアルバムといえばこの『脱極』しかない。粗野であると同時に華麗なのだ。1976年のヒット、文句なき傑作「ヤツらは町へ」(原題:The Boys Are Back in Town)を含むが、騒々しいタイトル曲を始め期待を裏切らない出来だ (「今夜どこかで脱獄がある。この町のどこかでーー」そりゃまあ、監獄でだろうけどね)。フィル・ライノットの詩的なまやかしが何かをしのぐことがあるとすれば、アルバムの大部分見せつけるでパワーと無駄のなさだろう。一曲一曲がお互いをやり込めようとするのがヘビーロックなら、ライノットとそのメンバーは華麗なノックアウトパンチを食らわすボクサーか闘牛士のよう。このアルバムは彼らのそんな希少な技を証明している。